2025シーズンの明治安田J1リーグは全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J1の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[2/5ページ]
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4位:ガンバ大阪
本拠地:パナソニックスタジアム吹田
収容可能人数:3万9,694人
平均入場者数:3万7人
ガンバ大阪は2025シーズンのJ1で1試合平均観客数が3万7人だった。クラブ史上初の平均3万人超を達成した。
3万9,694人を動員する「パナソニックスタジアム吹田」は、開幕戦から熱気に包まれた。
セレッソ大阪との「大阪ダービー」で3万4,860人を記録し、スタジアムは大きな盛り上がりを見せた。
さらに、8月10日のファジアーノ岡山戦では、夏休み恒例イベント『GAMBA EXPO 2025』を開催。入場者への記念シャツ配布も相まって、シーズン最多となる3万5,245人を動員した。
第36節ヴィッセル神戸戦でも3万4,695人が訪れるなど、多くの試合で3万人超を記録し、シーズンを通して2万人を下回る試合が一度もなかった点も特筆すべきだ。
ガンバは、サポーターが陣取る「ガンバサポーターシート」の反対側ゴール裏である「カテゴリー6」の下層を、ビジター席ではなく指定席として販売している。
2026特別大会からは価格が上がる予定だが、メインやバックスタンドほど高額ではなく、立ち続けて応援するのが得意ではない層にも受け入れられ、人気が定着しつつある。
その結果、スタジアムの全方位からガンバサポーターが声援を送る環境が整い、動員数の底上げにもつながっている。
ビジター席が上層になったことで一部対戦相手のサポーターから反発はあるものの、クラブ側の戦略が確かな成果を生み出していることは間違いない。

