2025シーズンの明治安田J1リーグは全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J1の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[3/5ページ]
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3位:FC東京
本拠地:味の素スタジアム
収容可能人数:4万7,851人
平均入場者数:3万1,590人
FC東京は2025シーズンのJ1リーグで、1試合平均3万1,590人の観客を動員した。
2024シーズンの平均3万3,225人から約5%の減少となったが、その要因は成績が7位から11位へ後退したことだけではない。
昨シーズンは国立競技場で4試合を開催し、そのうち3試合で5万人超を記録した。これが平均を押し上げていた側面がある。
その一方で、「味の素スタジアム」での16試合の平均は2万9,104人と前シーズンの2万7,714人を上回った。
特に第25節の鹿島アントラーズ戦では4万939人を動員し、昨シーズンは一度も達成できなかった味スタでの4万人超えを記録した。
首都クラブとして高い集客力を誇るFC東京だが、サポーターが求めるのはやはり結果だろう。
最終順位2位だった2019シーズンは国立開催がなかったものの、味スタのみで平均3万1,540人を動員し、4万人超えも2試合あった。順位が上がれば、動員がさらに伸びる傾向は明らかだ。
2025シーズンはシーズン折り返しの第19節時点で18位と苦しい前半戦となり、優勝争いを演じたシーズンのような熱気には届かなかった。
集客基盤の強さは示したものの、ファンを本当の意味で盛り上げるには、ピッチ上での結果が欠かせない。

