2025シーズンの明治安田J1リーグは全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J1の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[2/5ページ]
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9位:川崎フロンターレ
本拠地:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
収容可能人数:2万6,827人
平均入場者数:2万2,050人
川崎フロンターレは、2025シーズンのJ1リーグで1試合平均2万2,050人を動員した。
最終順位は2024シーズンと同じ8位でフィニッシュしたものの、観客数は2024シーズンの2万1,076人から約5%増加した。
シーズン最多動員は、7月5日に開催された第23節・鹿島アントラーズ戦の2万3,675人だった。
ただ、そのほかにも2万3,000人台が5試合あり、注目カードでも、現行のスタジアム環境では上限が見えている印象だ。
収容人数2万6,827人の「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(U等々力)」で平均2万人超を記録しつつ5%の増加を達成した背景には、観客が少ない試合が減少した点が大きい。
2024シーズンは2万人を下回った試合が2度あったが、2025シーズンはゼロ。シーズン最少動員は横浜FC戦の2万175人で、収容率は75.2%だった。
ほぼ全試合で80%を超える収容率を記録し、安定した集客力を示した。
とはいえ、黄金期に当たる2018、2019シーズンには2年連続で平均2万3,000人超を達成しており、伸びしろはまだ残されている。
なおU等々力は今後改修工事が予定されており、2029年度末の完成を目指して収容可能人数を約3万5,000人へ拡張する計画だ。
さらなる動員増には、やはりファンが求める「タイトル争い」が不可欠。スタジアムの規模拡大とともに、再び川崎の躍進を待ち望むファンは多いはずだ。

