2025シーズンの明治安田J1リーグは全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J1の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[3/5ページ]
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8位:アルビレックス新潟
本拠地:デンカビッグスワンスタジアム
収容可能人数:4万1,684人
平均入場者数:2万2,601人
アルビレックス新潟は、2025シーズンのJ1リーグで1試合平均動員が2万2,601人だった。
新潟は2024シーズンの平均が2万2,430人で、ほぼ横ばいと言える動員だった。
シーズンを通して下位に低迷し、最下位でJ2に降格したことを踏まえると、結果に左右されずスタジアムへ足を運ぶ固定ファンの多さを示す数字とも言える。
シーズン最少動員は、4月2日の第8節アビスパ福岡戦で1万3,627人だった。平日開催である点を考えると致し方ない部分もある。
一方、6月15日に行われた第20節の横浜F・マリノス戦は、スポンサー企業が協賛してイベントを催し、先着3万人にサマーシャツをプレゼントするなどしたことが奏功し、シーズン最多の3万272人を動員した。
ただ、新潟は2005シーズンに1試合平均4万114人を記録したほどの人気クラブだった。
当時を知るファンからすれば、現在のスタジアムの熱量には物足りなさも残るかもしれない。
新潟は2025シーズン、樹森大介監督を招へいし新体制で臨んだが、結果は振るわず6月23日に契約解除。後任としてコーチの入江徹が昇格した。
しかし、チームはその後も苦境を抜け出せず、19試合連続未勝利というクラブ史上最悪の状況のままシーズンを終えた。
将来への希望を見出せないシーズンで観客動員が落ち込まなかったのは救いだが、ファンが求めているのはやはり結果だ。
J2で戦う来シーズン、新潟が再びスタジアムの熱気を取り戻せるかが問われる。

