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J1 3日前

なぜこうなった…。J1リーグ、今季のがっかりクラブ5選。サポーターの期待を裏切ったのは?


なぜこうなった…。J1リーグ、今季のがっかりクラブ5選【写真:Getty Images】



 明治安田J1リーグは6日、2025シーズンの全日程が終了した。これにより最終順位が確定したが、前評判を覆して上位躍進を果たしたクラブが存在する一方で、開幕当初の期待に比べて大きく裏切る結果で幕を閉じたクラブも存在する。今回は、今季のJ1リーグにおいてサポーターを失望させてしまったクラブを紹介する。※スタッツはデータサイト『transfermarkt』を参照。情報は12月9日時点[4/5ページ]
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湘南ベルマーレ

湘南ベルマーレの山口智監督
湘南ベルマーレの山口智監督【写真:Getty Images】

2025リーグ戦順位:19位(8勝8分22敗)
監督:山口智


 湘南ベルマーレは第35節のアビスパ福岡戦に敗れたことで、リーグ戦3試合を残して来季のJ2降格が決定した。

 シーズン開幕直後の湘南からは想像できなかった姿である。

 というのも、湘南は今季スタートダッシュに成功し、序盤戦で最も調子が良かったクラブの一つだったからだ。

 就任5年目を迎える山口智監督の下で、鈴木章斗ら若きタレントが躍動し、アグレッシブなサッカーを展開。開幕戦で鹿島アントラーズに勝利すると、勢いそのままに第2節のセレッソ大阪戦、そして第3節の浦和レッズ戦にも勝利を収めた。

 続く第4節と第5節はいずれもドローとなったが、開幕5試合で3勝2分0敗と好成績を残し、一時はリーグ首位に立っている。

 しかし、湘南の順位はそこから下落の一途をたどる。

 第6節から3連敗を喫すると、以降は調子が安定せず。不振に苦しむ横浜FCやアルビレックス新潟にも敗れ、前半戦終了時には16位と降格が危ぶまれる状況まで転落した。

 4月ごろから急激に調子を落としたチームに追い打ちをかけたのが、夏の移籍市場における主力選手の相次ぐ流出だ。

 6月に福田翔生がブレンビーに完全移籍すると、7月には畑大雅がシント=トロイデン、鈴木淳之介がコペンハーゲンに完全移籍することが発表された。

 福田は今季リーグ戦4ゴールを奪うなどチームの得点源、鈴木はディフェンスラインに不可欠な主力だった。

 攻守の要が相次いで退団したことで、後半戦はより散々なものとなった。。

 湘南は今季リーグ戦で8勝を収めているが、うち6試合は前半戦のもの。第16節の東京ヴェルディ戦以降、リーグ戦では勝利から遠ざかり、7連敗を含む19試合連続未勝利という泥沼に引きずり込まれた。

 第36節のアルビレックス新潟戦で20試合ぶりの白星を手に入れたが、時すでに遅し。冒頭で述べたように、第35節終了時点で9年ぶりとなるJ2降格が決定してしまった。



 来季は特別大会『明治安田Jリーグ百年構想リーグ』が開催され、次にJ1の舞台に戻ってくることが可能なのは、最速で1.5シーズン後である。

 主力の引き抜きなども予想されるが、湘南は最短ルートでJ2を抜け出すことができるだろうか。

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