2025シーズンのJリーグ全日程が終了した。観客動員はどのクラブにとっても重要だが、同じ観客数でも「空席の有無」でスタジアムの印象は大きく異なる。今回はJリーグ全60クラブのホームスタジアムにおける収容率に注目し、集客の多寡をランキング形式で紹介する。なお、対象はクラブの本拠地限定とし、国立競技場などでの開催は該当しない。[1/5ページ]
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10位:京都サンガF.C.
本拠地:サンガスタジアム by KYOCERA
平均入場者数:1万6,538人
収容可能人数:2万1,623人
収容率:76.5%
京都サンガF.C.は、2025シーズンのJ1リーグで1試合平均1万6,538人を動員した。本拠地「サンガスタジアム by KYOCERA」は2万1,623人収容のスタジアムで、収容率は76.5%である。
過去2シーズンとは違うポジティブな熱気がスタジアムを包んだ。
2023、2024シーズンと残留争いに飲み込まれた京都は、観客の足取りが重かった。2024シーズンは第20節の柏レイソル戦で6,569人(30.4%)の動員にとどまっている。
この日は平日だったが、土曜日に行われた第9節・アルビレックス新潟戦も1万人を割っており、同年はスタンドに空席が目立つ時期もあった。
しかし、2025シーズンは一転して優勝争いに絡み、ファンも意気揚々とスタジアムに足を運んだ。
まだファンの期待と不安が交錯していた序盤、第8節の柏戦では9,059人(41.9%)と伸び悩んだが、これが唯一の観客数1万人を下回った試合だった。
8月下旬以降はすべてのホーム戦で収容率85%以上を記録し、スタンドは連日熱狂に包まれた。
シーズンの総来場者数は31万4,220人となり、クラブ史上初の30万人超えを達成。最終的に京都は3位でシーズンを終え、優勝には届かなかったものの、内容の濃い1年となった。
一方で、課題として残ったのはホームでの成績だ。アウェイ19試合で獲得した勝ち点はJ1最多を誇ったが、ホームでは9勝6分け4敗とやや伸び悩み、ホーム成績だけを見るとリーグ7位相当だった。
スタジアムの盛り上がりと結果が完全に噛み合えば、タイトル獲得の可能性もさらに高まっていたかもしれない。

