2025シーズンのJリーグ全日程が終了した。観客動員はどのクラブにとっても重要だが、同じ観客数でも「空席の有無」でスタジアムの印象は大きく異なる。今回はJリーグ全60クラブのホームスタジアムにおける収容率に注目し、集客の多寡をランキング形式で紹介する。なお、対象はクラブの本拠地限定とし、国立競技場などでの開催は該当しない。[3/5ページ]
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8位:川崎フロンターレ
本拠地:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
平均入場者数:2万2,050人
収容可能人数:2万6,827人
収容率:82.2%
川崎フロンターレは2025シーズンのJ1リーグで、1試合平均2万2,050人を動員している。
2万6,827人収容の「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(U等々力)」の収容率は82.2%を記録した。
2025シーズンのJ1で8位となった川崎の収容率で特徴的なのは、「振れ幅の小ささ」だ。シーズン最少動員が第14節・横浜FC戦の2万175人で、それでも75.2%の収容率だった。
一方で、「超満員」が少ないことも特徴のひとつと言える。
最多動員は第23節・鹿島アントラーズ戦の2万3,675人で88.3%。90%を超えた試合は1試合もなかった。
この傾向は前シーズンから続いており、2024年の最多は浦和レッズ戦で87.4%にとどまっていた。
クラブ史上最高の平均動員数を記録したのは2019シーズンだ。2017からリーグ連覇中の同年には、90%超えが4試合あったことを考えると、いわゆる「黄金期」と比べて観客の盛り上がりにはやや落ち着きが見られる。
U等々力は将来的な拡張計画が進行中で、2029年度には収容人数を約3万5,000人に引き上げる見込みとなっている。
現在でも多くの観客を集めているスタジアムだが、将来的にさらに多くの座席を満たすためには、ピッチ上での好成績が求められる。安定した動員力を維持しつつ、改めて上位争いに絡むシーズンが期待される。

