2025シーズンのJリーグ全日程が終了した。観客動員はどのクラブにとっても重要だが、同じ観客数でも「空席の有無」でスタジアムの印象は大きく異なる。今回はJリーグ全60クラブのホームスタジアムにおける収容率に注目し、集客の多寡をランキング形式で紹介する。なお、対象はクラブの本拠地限定とし、国立競技場などでの開催は該当しない。[4/5ページ]
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7位:ベガルタ仙台
本拠地:ユアテックスタジアム仙台
平均入場者数:1万6,494人
収容可能人数:1万9,526人
収容率:84.5%
ベガルタ仙台は2025シーズン、「ユアテックスタジアム仙台(ユアスタ)」で開催したホームゲームで、1試合平均1万6,494人を動員した。
収容率は84.5%を記録し、Jリーグ全体で7位の高水準となった。
ただし、これはユアスタ限定の数値だ。
2025シーズン前半戦、ユアスタは改修工事をしていたため、仙台は「キューアンドエースタジアムみやぎ(Qスタ)」を使用していた。
こちらは4万8,885人を収容する巨大スタジアムで、平均動員は1万723人にとどまり、収容率は21.9%。第11節・愛媛FC戦では7,679人の観客数で、わずか15.7%という低い数値だった。
第20節からユアスタに戻ると、観客数が増加し、さらにスタジアムの規模がコンパクトになったことで、収容率は激増した。後半戦に限定すれば、J2トップの集客力数となった。
一方で、収容率とチーム成績の相関は見られなかった。
Qスタ使用時は4勝4分け1敗と安定した結果を残したが、ユアスタでは4勝2分け4敗と勝ち星は伸びなかった。
最終節のいわきFC戦では、今季最多の1万8,502人が入って収容率94.8%を記録した仙台。2025シーズンは昇格プレーオフ進出にあと一歩及ばなかったが、シーズンの最初からユアスタで戦える来シーズンはより上を目指せるだろうか。

