2025シーズンのJリーグ全日程が終了した。観客動員はどのクラブにとっても重要だが、同じ観客数でも「空席の有無」でスタジアムの印象は大きく異なる。今回はJリーグ全60クラブのホームスタジアムにおける収容率に注目し、集客の多寡をランキング形式で紹介する。なお、対象はクラブの本拠地限定とし、国立競技場などでの開催は該当しない。[3/5ページ]
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3位:サンフレッチェ広島
本拠地:エディオンピースウイング広島
平均入場者数:2万5,585人
収容可能人数:2万8,347人
収容率:90.26%
サンフレッチェ広島は2025シーズンのJ1リーグで1試合平均2万5,585人を動員した。
2万8,347人収容の「エディオンピースウイング広島」は、90.26%という高い収容率を記録している。
広島は2024シーズンからエディオンピースウイング広島に移転。観戦体験の快適さやスタジアムの魅力が話題を呼び、2023シーズンの平均1万6,128人から大幅に動員を伸ばした。
2025シーズンは前年の平均2万5,609人からわずかに減少したものの、2万人を超えるスタジアムを本拠地とするクラブの中では、最も高い収容率を誇った。
エディオンピースウイング広島の強みの一つは、アクセスの良さだ。多くのクラブが苦戦する平日開催の試合でも、観客数が大きく減ることはない。
シーズンで最も少なかった観客数は第25節・清水エスパルス戦の2万3,969人(収容率84.6%)で、お盆期間中の開催だった。「最少動員」としてはJ1全体で最高の数字だ。
広島の観客動員数はリーグ7位ながら、大型スタジアムを本拠とする他クラブに引けを取らない人気を示している。
また、全ホームゲームのうち10試合で収容率90%を超えており、連日スタジアムは超満員の盛況ぶりだった。
すでに観客数はほぼ上限に達しており、現在は需要が供給を上回る状態。スタンドを満たすファンの熱気を維持しつつ、今こそタイトル獲得という結果を届ける時が近づいている。

