2025シーズンのJリーグ全日程が終了した。観客動員はどのクラブにとっても重要だが、同じ観客数でも「空席の有無」でスタジアムの印象は大きく異なる。今回はJリーグ全60クラブのホームスタジアムにおける収容率に注目し、集客の多寡をランキング形式で紹介する。なお、対象はクラブの本拠地限定とし、国立競技場などでの開催は該当しない。［5/5ページ］
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1位：ファジアーノ岡山

本拠地：JFE晴れの国スタジアム
平均入場者数：1万4,587人
収容可能人数：1万5,479人
収容率：94.2％

　2025シーズンのJリーグで最もスタジアムの収容率が高かったのは、ファジアーノ岡山だ。

　1万5,479人収容の「JFE晴れの国スタジアム」で、1試合平均1万4,587人を動員。収容率は驚異の94.2％を記録した。

　2024シーズンにJ2で5位となった岡山は、昇格プレーオフを勝ち抜き、クラブ史上初のJ1昇格を果たした。

　クラブ史上初のJ1昇格により、岡山全体のサッカー熱が盛り上がった。

　それに加えて、チームは第10節まで終えた時点で5勝2分け3敗と好スタートを切ったことも相まって、連日スタジアムは満席に。近隣の施設でパブリックビューイングが行われることもあるほどの盛り上がりを見せた。

　シーズン後半に入ってからは成績がやや下降したものの、スタジアムの熱気は衰えることなく、むしろ過熱。ホーム最終戦となった浦和レッズ戦では、最多観客数となる1万5,623人を記録した。

　2025シーズンで最も動員が少なかったのは、第4節清水エスパルス戦の1万3,330人で、それでも86.1%の収容率だった。

　こうした盛況を受けて、6月には「新スタジアムの整備を推進する会」が発足。署名活動には50万筆を超える賛同が集まり、新たなスタジアム建設に向けた動きが本格化している。

　今後、この熱気をいかに持続させていくかが課題となるが、2025シーズンは岡山県全体にとって、間違いなく歴史的な一年となった。

【著者プロフィール：編集部】
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