FIFA
過去10年間で最もFIFAランキングを上げたのは?【写真:Getty Images】
FIFAランキングは、その国の実力を評価する一つの基準となっている。FIFAワールドカップ(W杯)のポット分けなどにも影響してくるだけに、順位の入れ替わりは気になるところだ。そこで今回は、過去10年間のFIFAランキングに着目。その期間に最も順位を高めた国をランキング形式で紹介する。※2015年12月時点と2025年12月時点のFIFAランキングを比較[2/5ページ]
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4位:ニュージーランド代表

ニュージーランドの国旗【写真:Getty Images】
10年前のFIFAランキング:151位
現在のFIFAランキング:86位
上げた順位:65位
4位にランクインしたのは、4大会ぶりのFIFAワールドカップ(W杯)出場を決めているニュージーランド代表だ。
10年前(2015年12月3日時点)のFIFAランキングが151位だったニュージーランドは、その4カ月後の2016年4月に歴代ワーストの161位を記録する。
ただ、その後の5月から11月にかけて行われたW杯18・オセアニア予選で7試合無敗を記録し、代表決定戦に駒を進めた。
それに伴って、地に落ちていた順位が大幅に上昇。2016年12月には88位まで戻した。
その後、2018年からは再びFIFAランキングを120位台に落としてしまう。
それでも、2022年3月に行われたW杯22・オセアニア予選で全勝。6月の大陸間プレーオフでのコスタリカ代表には敗れ、W杯の出場権を失うも、順位を上げることには成功した。
そして、2024年6月に行われたOFCネーションズカップと11月に行われたW杯26・オセアニア2次予選で、7試合全勝を果たしている。
また、2025年3月に行われた最終予選の2試合も圧勝し、W杯行きの切符を手にした。
当然、FIFAランキングもさらに上昇し、現在の65位についた。
W杯への出場が2010年以来なく、国際親善試合で結果を残せていないニュージーランドが、なぜこのようにFIFAランキングを上げることができたのか。
最大の要因は、オセアニアの国との対戦成績だろう。
上記にもあるようにW杯オセアニア予選やOFCネーションズカップで、ニュージーランドはこの10年間で無敗の成績を収めている。
このようにオセアニア内における圧倒的な強さが、順位を伸ばした要因と考えられる。
そんなニュージーランドは、来年開催するW杯北中米大会でベルギー代表、エジプト代表、イラン代表と争うことになる。
W杯初勝利、そして初の決勝トーナメント進出を実現できれば、さらにFIFAランキングも上がるだろう。