FIFA
過去10年間で最もFIFAランキングを上げたのは?【写真:Getty Images】
FIFAランキングは、その国の実力を評価する一つの基準となっている。FIFAワールドカップ(W杯)のポット分けなどにも影響してくるだけに、順位の入れ替わりは気になるところだ。そこで今回は、過去10年間のFIFAランキングに着目。その期間に最も順位を高めた国をランキング形式で紹介する。※2015年12月時点と2025年12月時点のFIFAランキングを比較[3/5ページ]
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3位:スリナム共和国代表

スリナム共和国の国旗【写真:Getty Images】
10年前のFIFAランキング:191位
現在のFIFAランキング:123位
上げた順位:68位
3位にランクインしたのは、南アメリカ大陸に位置するスリナム共和国代表だ。
10年前の2015年12月が、スリナムにとって歴代で最もFIFAランキングが低い時期となっている。
そんなスリナムは、約1年7カ月で「84」もFIFAランキングを上昇させた。
その背景として、2016年に行われたカリビアンカップで3勝3敗、国際親善試合で1勝1敗という戦績が影響しているだろう。
しかし、その後のスリナムは、FIFAランキングを落としてしまい、2017年10月の107位から2018年1月には160位まで低下している。
その翌年から行われたCONCACAFネーションズリーグの予選で、2勝1分1敗に終わったスリナムは、初開催の本大会をリーグBでスタートした。
そして、そのリーグBでも4勝1分1敗と好成績を収め、リーグAへ昇格する。
ただ、昇格初年度の2022年の同大会は、0勝1分2敗と高いレベルに苦戦。その翌年も苦しみ、グループリーグ6位のうち3位で終えている。
徐々に進化を遂げているスリナムは、2024年のCONCACAFネーションズリーグのグループステージを2勝1分1敗で終え、初の決勝トーナメントへと進出している。
1回戦でカナダ代表と対戦し、2戦合計0-4と大敗を喫したが、南アメリカの国々の中で着実に力を付け始めていることを証明した。
また、FIFAワールドカップ(W杯)26・北中米カリブ海予選では、最終予選でグループ2位になったことで、大陸間プレーオフへの進出を決めている。
そのスリナムのFIFAランキングは、2023年から上昇し続け、現在の123位に達している。
初のW杯出場を狙うスリナムは、来年3月26日にボリビア代表。そして、その戦いに勝利した後は、イラク代表との決勝がある。
なんとしてでも2連勝を飾って、史上初のW杯に出場したいところだ。