FIFA
過去10年間で最もFIFAランキングを上げたのは?【写真:Getty Images】
FIFAランキングは、その国の実力を評価する一つの基準となっている。FIFAワールドカップ(W杯)のポット分けなどにも影響してくるだけに、順位の入れ替わりは気になるところだ。そこで今回は、過去10年間のFIFAランキングに着目。その期間に最も順位を高めた国をランキング形式で紹介する。※2015年12月時点と2025年12月時点のFIFAランキングを比較[4/5ページ]
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2位:キュラソー代表

キュラソーの国旗【写真:Getty Images】
10年前のFIFAランキング:151位
現在のFIFAランキング:82位
上げた順位:69位
来年6月に史上初のFIFAワールドカップ(W杯)を控えるキュラソー代表が、2位にランクインした。
2015年12月時点で、FIFAランキングは151位だった。
2017年に行われたカリビアンカップでチャンピオンに輝いたキュラソーは、その直後にFIFAランキングを大幅に伸ばし、2017年7月時点では、同国史上最高の68位を記録した。
しかし、同月のCONCACAFゴールドカップにカリブ海地域の王者として挑んだキュラソーは、グループステージで全敗。カリビアンカップの勢いを維持できず、敗退してしまう。
その結果、8月には86位まで順位を落としている。
その後も、上下動を繰り返し、昨年の11月時点では91位につけていた。
そんなキュラソーは、2024年6月から始まったW杯26・北中米カリブ海予選で、2次、3次予選ともに無敗で突破。開催国のカナダ、メキシコ、アメリカ合衆国が不在だった恩恵は少なからず受けたが、初のW杯出場を決めている。
それに伴って、わずかながらにFIFAランキングを上げ、現在の82位につけている。
新しい歴史を作ったキュラソーは、W杯史上最も人口が少ない国としても記録を塗り替えた。
人口約18万人の島国は、ドイツ代表、コートジボワール代表、エクアドル代表といった曲者揃いのグループに入った。
この組内で、キュラソーが番狂わせを起こすようなことがあれば、さらにFIFAランキングは上昇し、最高順位の68位を越す可能性も「0」ではないだろう。