FIFA
過去10年間で最もFIFAランキングを上げたのは?【写真:Getty Images】
FIFAランキングは、その国の実力を評価する一つの基準となっている。FIFAワールドカップ(W杯)のポット分けなどにも影響してくるだけに、順位の入れ替わりは気になるところだ。そこで今回は、過去10年間のFIFAランキングに着目。その期間に最も順位を高めた国をランキング形式で紹介する。※2015年12月時点と2025年12月時点のFIFAランキングを比較[5/5ページ]
——————————
1位:北マケドニア代表

北マケドニアの国旗【写真:Getty Images】
10年前のFIFAランキング:136位
現在のFIFAランキング:65位
上げた順位:71位
過去10年で最もFIFAランキングを上げた国ランキング1位に輝いたのは、初のFIFAワールドカップ(W杯)を狙う北マケドニア代表だ。
2015年12月に、136位だった北マケドニアだが、2017年の3月には歴代ワーストの166位までFIFAランキングを落としている。
その要因としては、2016年に行われたW杯18・欧州予選を含む公式戦で1勝7敗と結果を残せなかったことが考えられる。
不甲斐ない成績で1年を終えた北マケドニアは、生まれ変わったかのように2017年以降、W杯の欧州予選やUEFA ネーションズリーグ(UNL)などで好成績を叩き出す。
2017年に行われたW杯18・欧州予選では、3勝2分5敗の成績を収めている。残念ながら敗退に終わったが、スペイン代表やイタリア代表と互角の戦いを繰り広げるなど、不気味な存在として注目された。
2018年に初開催となったUNLでは、リーグDに参加し、5勝1敗と首位を駆け抜け、リーグCへの昇格を決めている。
このように欧州の舞台で、勝利数を重ねた北マケドニアは、どん底に落ちたFIFAランキングを一気に上昇させ、2018年12月には68位につけた。
成長著しい同国は、W杯22・欧州予選でも勝ち点を稼ぎ、グループリーグ2位に。
プレーオフではイタリア代表に勝利し、注目度を高めたが、決勝でクリスティアーノ・ロナウド擁するポルトガル代表に敗れ、W杯出場にあと一歩届かなかった。
そんな北マケドニアは、来年開催されるW杯北中米大会への出場を懸けた、重要な一戦を3月に控えている。
同大会から出場国が増え、欧州も出場枠を「3」足されていることもあって、より出場への可能性が広がっている。
その影響を受けている北マケドニアは、W杯26・欧州予選で3勝5分2敗とグループリーグ3位になってしまったものの、UEFA ネーションズリーグ2024/25での成績(5勝1分、リーグC首位)によって欧州プレーオフへ。
あと2戦勝利すれば、初のW杯が決まる北マケドニアは、第1戦にデンマーク代表。決勝は、チェコ代表とアイルランド代表の勝者と当たる。
史上初のW杯に向けて、絶対勝利が求められる北マケドニア。2連勝を飾り、本大会への切符を手に入れることができれば、来年の4月以降のFIFAランキングは、さらに上の順位になっているだろう。
【著者プロフィール:編集部】
国内外のサッカーを専門に取材・執筆・企画する編集チーム。戦術分析、ニュース報道、コラム制作からデータリサーチまで、各分野のスペシャリストが在籍しており、欧州主要リーグ、サッカー日本代表、Jリーグはもちろん、女子サッカーや育成年代まで幅広いテーマをカバーする。現地取材で得たリアルや、データを活用したユニークなコンテンツなど、読者に“今、本当に知るべきサッカー情報”を届けることを使命とし、読者に寄り添い、サッカーをより深く、より立体的に楽しめるコンテンツづくりを目指している。
Xアカウント:@foot_ch
インスタグラムアカウント:foot_ch
【関連記事】
何があった? 過去10年で最もFIFAランキングを下げた国ランキング1~5位。大きく変わってしまったのは?
【一覧表】サッカー最新FIFAランキング1~100位
【グループリーグ組み合わせ一覧】FIFAワールドカップ2026
【了】