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凄まじい成長! 過去10年で最もFIFAランキングを上げた国ランキング6~10位。パワーアップに成功したのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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過去10年間で最もFIFAランキングを上げたのは?【写真:Getty Images】



 FIFAランキングは、その国の実力を評価する一つの基準となっている。FIFAワールドカップ(W杯)のポット分けなどにも影響してくるだけに、順位の入れ替わりは気になるところだ。そこで今回は、過去10年間のFIFAランキングに着目。その期間に最も順位を高めた国をランキング形式で紹介する。※2015年12月時点と2025年12月時点のFIFAランキングを比較[4/5ページ]
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7位:カナダ代表

カナダの国旗
カナダの国旗【写真:Getty Images】

10年前のFIFAランキング:88位
現在のFIFAランキング:27位
上げた順位:61位



 7位にランクインしたのは、来年行われるFIFAワールドカップ(W杯)の開催国の1つであるカナダ代表だ。

 2015年12月時点から現在までの10年間でカナダは、歴代2番目に低い順位と歴代トップの順位の両方を記録している。

 前者のきっかけとなったのは、2016年の試合結果だろう。

 同年の2月に行われたアメリカ合衆国代表との国際親善試合で敗戦すると、翌月のメキシコ代表との2連戦も全敗した。

 その後、6月に行われたウズベキスタン代表との国際親善試合でやっと勝利したが、2016年の戦績は、3勝1分6敗と苦しいものだった。
 
 当然、結果を残せていないカナダは、FIFAランキングを落とし、2017年1月には、上記にもあるように、歴代2番目に低い120位を記録した。

 しかし、それ以降のカナダは、驚異の“快進撃”を見せる。

 まず、大きな転機になったのは、2019/20シーズンに行われたCONCACAFネーションズリーグだろう。

 この時が初開催となった同大会にカナダは、予選の結果を受けてリーグAで戦うことに。キューバ代表、アメリカと争うこととなった。

 結果、3勝1敗でアメリカと同じ勝ち点に並ぶほどの好成績を残した。得失点差でグループ首位に立てなかったものの、確かな実力を身に付け始めていた。

 そんなカナダは、同大会終了後の12月には、73位までFIFAランキングを上げている。

 また、W杯22・北中米カリブ海予選でも好成績を残した。

 2021年3月から11月の間で行われた同予選でカナダは、1次予選と2次予選含めて14試合で10勝4分と無敗かつ、55得点11失点と驚愕の得点数でW杯行きを決めている。

 そのような結果があり、カナダのFIFAランキングは、2022年2月に33位まで上昇した。



 そして、現在に至るまでに紆余曲折を経て、27位という順位に位置している。

 来年主催国としてW杯に臨むカナダ。前回大会のような屈辱を味わないためにも欧州クラブで主力として活躍するDFアルフォンソ・デイビスやFWジョナサン・デイビッドらの活躍は必須となるだろう。

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