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凄まじい成長! 過去10年で最もFIFAランキングを上げた国ランキング6~10位。パワーアップに成功したのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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過去10年間で最もFIFAランキングを上げたのは?【写真:Getty Images】



 FIFAランキングは、その国の実力を評価する一つの基準となっている。FIFAワールドカップ(W杯)のポット分けなどにも影響してくるだけに、順位の入れ替わりは気になるところだ。そこで今回は、過去10年間のFIFAランキングに着目。その期間に最も順位を高めた国をランキング形式で紹介する。※2015年12月時点と2025年12月時点のFIFAランキングを比較[5/5ページ]
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6位:コモロ代表

コモロの国旗
コモロの国旗【写真:Getty Images】

10年前のFIFAランキング:172位
現在のFIFAランキング:108位
上げた順位:64位



 6位にランクインしたのは、インド洋に位置するコモロ代表だ。

 2015年12月からの約10年間で64位も順位を上げたコモロは、2018年3月から6月の間でFIFAランキングを落とした以外は、常に上昇、またはキープを続けている。

 そんなコモロの2016年から現在までの成績を振り返ると、決して順風満帆なものではなかった。

 特に2016年から2020年までは、最大66位もFIFAランキングをアップさせたが、結果は満足できるほどでもなく、9勝11分10敗という成績だった。

 また、後半の5年も好成績だったかと言われるとそうではない。19勝6分20敗とまたしても負け越しているのが事実だ。

 では、なぜここまでFIFAランキングが上昇しているのだろうか。

 その要因は、2つ考えられる。

 まず、一つは2010年代前半以降でことごとく敗戦してきたコモロが、2016年以降少しづつ勝利し始めたことだ。

 今まで、勝利に縁がなかったチームが国際大会の予選などで白星を飾るようになったことで右肩上がりになり始めたと考えられる。

 もう一つは、直近3年の戦績がこれまでのコモロとは違ったものになっていることだ。

 2023年10月に行われたカーボベルデ代表との国際親善試合では、2-1で勝利。2024年10月に行われたアフリカネイションズカップ予選でのチュニジア代表戦では、2戦で1-0と1-1と無敗で終えている。

 上記のように2026年のFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会に出場するチームにも引けを取らない強さを持っている。

 そんなコモロのここ3年間の戦績は、14勝5分11敗と勝ち越していることがわかる。



 この結果が評価され、現在のFIFAランキングになっているのだろう。

 そのコモロが、さらにFIFAランキングを上げるためには、これまであまり結果を残せていないW杯アフリカ予選で、多くの勝利をもぎ取り、W杯本大会に出場することが一番有効だろう。

【著者プロフィール:編集部】
国内外のサッカーを専門に取材・執筆・企画する編集チーム。戦術分析、ニュース報道、コラム制作からデータリサーチまで、各分野のスペシャリストが在籍しており、欧州主要リーグ、サッカー日本代表、Jリーグはもちろん、女子サッカーや育成年代まで幅広いテーマをカバーする。現地取材で得たリアルや、データを活用したユニークなコンテンツなど、読者に“今、本当に知るべきサッカー情報”を届けることを使命とし、読者に寄り添い、サッカーをより深く、より立体的に楽しめるコンテンツづくりを目指している。
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