フットボールチャンネル

J2 1日前

ものすごいドラマ! J1昇格プレーオフで下剋上果たしたクラブ5選。リーグ戦の順位を見事に覆したのは?


J1昇格プレーオフで順位を覆したチーム5選【写真:Getty Images】



 明治安田J1昇格プレーオフ2025の全日程が終了し、ジェフユナイテッド千葉が17年ぶりのJ1昇格をつかみ取った。今回はリーグ戦の順位通り、上位3チームがJ2に別れを告げることになったが、過去のプレーオフでは様々なドラマが起きていた。今回は、リーグ戦の順位を覆す「下剋上」を果たしたクラブを紹介しよう。[4/5ページ]
——————————

徳島ヴォルティス(2013年)


2013シーズンのJ1昇格プレーオフを制した徳島ヴォルティス【写真:Getty Images】

2013リーグ戦成績:20勝7分15敗(4位)
J1昇格プレーオフ準決勝:VSジェフユナイテッド千葉(1-1)
J1昇格プレーオフ決勝:VS京都サンガF.C.(2-0)



 2005年にJ2リーグへと参入した徳島ヴォルティスだったが、J1を目指す道のりは果てしなく長かった。

 参入初年度となった2005シーズンこそ12チーム中9位だったものの、翌シーズンからは3季連続で最下位。

 チームとして浮上のきっかけがつかめず、毎年のように監督が交代していた。

 そんな徳島がチームとしてまとまり始めたのは、美濃部直彦が監督に就任した2008年からだ。

 京都サンガで監督を務めていた新指揮官は着実に戦力を高め、万年下位だったチームを2年目に9位、3年目には8位と、リーグ中位の戦力までチームを持ち上げている。

 美濃部体制4年目となった2011年はJ1昇格を公言し、シーズン中盤にはリーグ首位にも立った。

 だが、最終盤に失速し、最終節に敗れたことで順位は4位に。当時は昇格プレーオフは存在しなかったため、J1昇格はお預けとなった。

 美濃部はこの結果を受け、責任を取る形で辞任。後任に選ばれたのは小林伸二だった。

 大分トリニータ、モンテディオ山形でチームをJ1昇格へと導いた「昇格請負人」に大きな期待が寄せられた。

 しかし、就任1年目は前年の躍進を支えた柿谷曜一朗をはじめとした主力が相次いで退団したことが影響し、リーグ15位と低迷してしまうことに。

 翌シーズンもなかなか勝利を重ねられず、前半戦終了時点の順位は15位と、J1昇格に黄信号が灯っていた。

 それでも、DF千代反田充の復帰や、ドウグラス、津田知宏を中心とした攻撃陣の健闘により、後半戦はリーグ戦6連勝など息を吹き返したことで、大混戦のプレーオフ圏争いを4位で通過することに成功している。



 プレーオフ準決勝のジェフユナイテッド千葉戦は引き分けだったが、リーグ戦順位で上回っていたことで、決勝へ進出した。

 その決勝では津田のゴールなど2-0で京都サンガに快勝し、クラブ史上初となるJ1昇格を果たしている。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!