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もはや別チーム!? J1、ラスト10戦で最強だったチームランキング1~5位。終盤戦で強さを示したのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

J1、ラスト10戦で最強だったチーム【写真:Getty Images】



 2025年のJ1リーグ全日程が終了し、鹿島アントラーズが9年ぶりの王座に返り咲いて幕を下ろした。順位を大きく左右する終盤戦で、最も力を発揮したのはどのクラブだったのか。今回は、ラスト10試合で好成績を残したクラブをランキング形式で紹介する。[2/5ページ]
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4位:サンフレッチェ広島

サンフレッチェ広島
ラスト10戦で強さを発揮したサンフレッチェ広島【写真:Getty Images】

2025リーグ戦順位:4位
ラスト10試合の成績:5勝4分1敗
ラスト10試合の総得失点数:13得点9失点



 サンフレッチェ広島の終盤10試合の成績は5勝4分1敗。白星が先行し、安定した戦いを見せたものの、優勝を目指して臨んだシーズンであっただけに、もう一段ギアを上げるラストスパートが欲しかったという見方もできるだろう。

 特に悔やまれるのは、9月に行われた上位勢との連戦だ。

 第29節の京都サンガF.C.戦、そして第31節の柏レイソルとの上位対決2試合(第30節ヴィッセル神戸戦はACLE日程により8月に消化済み)で連続ドローに終わってしまったことが、最終順位に大きく影響した。

 京都戦では先制しながら追加点を奪えず、守備陣が終盤に踏ん張りきれず失点。柏戦でも内容面では勝利に値する戦いを見せながら、今季を通して課題となった得点力不足が露呈し、勝ち点3を取り逃してしまった。

 それでも終盤戦では、広島らしい粘り強さを随所に発揮した。

 最終的に4位でフィニッシュできたのは、チーム全体としての底力の表れだと言えるだろう。

 第36節の浦和レッズ戦では、攻撃陣が躍動し3ゴールで快勝。さらに、4年間にわたってクラブを率い、JリーグYBCルヴァンカップ2度の戴冠をもたらしたミヒャエル・スキッべ監督の退任が発表された後も、その歩みは止まらなかった。

 第37節の川崎フロンターレ戦、第38節の湘南ベルマーレ戦で、いずれも逆転勝利を収め、スキッべ体制最後のシーズンを力強く締めくくった。

 昨季リーグ最多の72得点を挙げた破壊力抜群の攻撃陣が影を潜めた一方で、塩谷司、荒木隼人、佐々木翔が形成する強力3バックと、最後尾で存在感を発揮する大迫敬介が幾度もチームを救い、勝ち点を積み上げたシーズンでもあった。



 新シーズンからはバルトシュ・ガウル監督が指揮を執り、新たなスタイルの構築が進むことになる。

 広島が次のステップとしてどのようなサッカーを展開していくのか、注目が集まる。

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