
J1、ラスト10戦で最強だったチーム【写真:Getty Images】
2025年のJ1リーグ全日程が終了し、鹿島アントラーズが9年ぶりの王座に返り咲いて幕を下ろした。順位を大きく左右する終盤戦で、最も力を発揮したのはどのクラブだったのか。今回は、ラスト10試合で好成績を残したクラブをランキング形式で紹介する。[4/5ページ]
——————————
2位:柏レイソル

ラスト10戦で強さを発揮した柏レイソル【写真:Getty Images】
2025リーグ戦順位:2位
ラスト10試合の成績:6勝4分0敗
ラスト10試合の総得失点数:18得点6失点
終盤戦でも勢いがまったく落ちなかったのが柏レイソルだ。ラスト10試合を6勝4分と無敗で駆け抜け、優勝争いを最後の最後まで盛り上げた。
9月は4試合連続ドローと勝ち切れない試合が続き、一時は優勝戦線から後退したかに見えた。
しかし、第33節の横浜F・マリノス戦を1-0で制すると、そこからチームは一気にギアを上げ、驚異の6連勝を達成。
首位の鹿島アントラーズを勝ち点差「1」まで追い詰め、フィニッシュ目前で白熱の追走劇を見せた。
迎えたリーグ最終節、FC町田ゼルビアとの運命の一戦では、公式戦4連勝中と勢いに乗る相手に攻め続けながらも得点が奪えない時間が続いた。
それでも、今季の柏を象徴するアグレッシブな攻撃姿勢は揺るがず、相手のオウンゴールを誘発して先制に成功。そのまま1-0で勝利を収めた。
しかし、鹿島が2-1で勝利したため、逆転優勝への望みは断たれた。
それでも、今季就任したリカルド・ロドリゲス監督の手腕は光った。
ボール保持を軸に主導権を握るスタイルを一切ブレずに貫いたことで、相手を押し込む攻撃的なサッカーはリーグ屈指の完成度に到達。選手たちの理解度も深まり、終盤にかけてその精度はさらに高まった。
リーグ戦は惜しくも2位、JリーグYBCルヴァンカップも準優勝と、タイトル獲得にはあと一歩届かなかったシーズンではあった。
しかし、柏が披露した攻撃的サッカーは、サポーターはもちろんJリーグファン全体からも高い評価を集めている。
確かな手応えを残した2025シーズンを経て、来季こそ悲願のタイトル奪還を狙う。