
J3観客数ランキング1〜5位【写真:Getty Images】
2025シーズンの明治安田J3リーグは全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J3の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[4/5ページ]
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2位:鹿児島ユナイテッドFC

鹿児島ユナイテッドFC【写真:Getty Images】
本拠地:白波スタジアム
収容可能人数:1万2,212人
平均入場者数:6,861人
鹿児島ユナイテッドFCもまた、J2昇格の希望を観客動員に結びつけたクラブの1つである。
2025明治安田J3リーグを5位で終えてJ2昇格プレーオフ(PO)に進出した鹿児島は、PO準決勝で惜しくも敗退。結果として、クラブの目標は叶わなかった。
だが、集客面ではJ3リーグ観客数ランキング2位となる13万354人もの総入場者数を叩き出し、サポーターに愛されるクラブとしての実像をより一層色濃くした。
本拠地『白波スタジアム』の収容可能人数は1万2,212人と、J3リーグでは大規模な部類に入る。
少しでも客入りが悪いとスタンドがスカスカに見えてしまう懸念もあるような規模感だが、ホーム開催19試合の入場者数を見てみると、5,000人台を下回ったのは3試合のみ。
フルキャパシティの半分にあたる6,106人を超える観客動員となったのは実に14試合もあった。
動員ブーストを起こしたのは、2つの1万人超え試合だ。
8月16日に行われたJ3リーグ第23節のSC相模原戦は、夏の中断期間明けの開催であり、1万238人の観客が約3週間ぶりの試合を楽しんだ。
もう1つは11月23日に行われたJ3リーグ第37節のFC琉球で、J2自動昇格の可能性を残していたホーム最終戦には1万36人の観客が訪れた。
安定的な平均入場者数(6,861人)を実現できた背景には、やはりサポーターが今季を通して1年でのJ2復帰という目標を持ち続けられたことが挙げられる。
スタジアムを訪れる動機付けとして、チームが示す競争力と希望に勝るものはないのかもしれない。