2025シーズンのJリーグは全日程が終了した。観客動員はどのクラブにとっても重要だが、同じ観客数でも「空席の有無」でスタジアムの印象は大きく異なる。今回はJリーグ全60クラブのホームスタジアムにおける収容率に注目し、集客の多寡をランキング形式で紹介する。なお、対象はクラブの本拠地限定とし、国立競技場などでの開催は該当しない。[1/5ページ]
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15位:ジュビロ磐田
本拠地:ヤマハスタジアム
平均入場者数:1万1,257人
収容可能人数:1万5,165人
収容率:74.2%
ジュビロ磐田は2025シーズンに「ヤマハスタジアム」で開催したJ2リーグのホームゲームで1試合平均1万1,257人を動員した。
収容率は74.2%で、リーグ全体で15位となった。
ヤマハスタジアムは、収容可能人数が1万5,165人のスタジアム。シーズン最多動員は、ホーム最終戦のモンテディオ山形戦で、1万4,071人の観客が訪れ、収容率は92.8%だった。
90%を超えたのはこの試合のみだったが、これは磐田が一部の試合を「エコパスタジアム」で開催していた影響もある。
エコパは5万1,697人を収容できる大規模スタジアムで、磐田は集客が見込まれる試合に使用。今シーズンは第5節・ヴァンフォーレ甲府戦と第19節・愛媛FC戦で開催された。
特に毎年恒例となっているイベント「遠州三光祭」を行った愛媛戦では、2万7,377人を動員し、ヤマハの収容数の約1.8倍に相当する観客が集まった。
ヤマハスタジアム開催の17試合中、11試合で収容率70%を超えており、スタジアムの規模と観客動員のバランスは良好だった。
満員にはならないものの、空席が目立つほどでもなく、需要と供給のバランスが取れた運営がなされていたといえる。
しかし、チームは昇格プレーオフで徳島ヴォルティスに屈し、J1復帰を逃した。
動員では安定感を見せた2025シーズンだったが、スタジアムの熱気を結果につなげるにはあと一歩及ばなかった。

