2025シーズンのJリーグは全日程が終了した。観客動員はどのクラブにとっても重要だが、同じ観客数でも「空席の有無」でスタジアムの印象は大きく異なる。今回はJリーグ全60クラブのホームスタジアムにおける収容率に注目し、集客の多寡をランキング形式で紹介する。なお、対象はクラブの本拠地限定とし、国立競技場などでの開催は該当しない。[2/5ページ]
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14位:湘南ベルマーレ
本拠地:レモンガススタジアム平塚
平均入場者数:1万1,431人
収容可能人数:1万5,380人
収容率:74.3%
湘南ベルマーレは2025シーズンのJ1リーグで、1試合平均1万1,431人を動員した。
収容人数1万5,380人の本拠地「レモンガススタジアム平塚」の収容率は74.3%を記録した。
レモンガススタジアムは、2025シーズンをJ1で戦ったクラブのホームスタジアムの中で3番目に少ない動員可能数だ。
その影響で総観客数はJ1全体の18位だったが、収容率のランキングではJリーグ全体で14位、J1限定なら10位につけた。
シーズン前半は観客動員が伸び悩み、5月の第15節・サンフレッチェ広島戦は8,871人(57.7%)、第17節・横浜FC戦は8,476人(55.1%)と、2試合連続で収容率50%台にとどまった。
しかし、6月以降はスタンドの熱気が増し、すべての試合で収容率70%以上を維持。第28節・ガンバ大阪戦では今シーズン最多となる1万3,200人が来場し、85.8%の収容率を記録した。
ただし、チームは19位でシーズンを終え、J1からの降格が決定。前回J2を戦った2017シーズンは平均観客数が8,454人で、スタンドの半分近くが空席となる試合も多かっただけに、今後に不安が募る。
J2降格に伴う観客減は多くのクラブが直面する課題だが、湘南としては2025シーズン後半戦に見せた動員の勢いとスタジアムの熱気をどう維持するかが重要となる。

