2025シーズンのJリーグは全日程が終了した。観客動員はどのクラブにとっても重要だが、同じ観客数でも「空席の有無」でスタジアムの印象は大きく異なる。今回はJリーグ全60クラブのホームスタジアムにおける収容率に注目し、集客の多寡をランキング形式で紹介する。なお、対象はクラブの本拠地限定とし、国立競技場などでの開催は該当しない。[4/5ページ]
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12位:ガンバ大阪
本拠地:パナソニックスタジアム吹田
平均入場者数:3万7人
収容可能人数:3万9,694人
収容率:75.6%
ガンバ大阪は、2025シーズンのJ1リーグで1試合平均3万7人を動員した。
3万9,694人収容の本拠地「パナソニックスタジアム吹田」は、75.6%の収容率を記録。キャパシティが3万人超のスタジアムを本拠地とするクラブの中では最高の数字となった。
開幕戦ではセレッソ大阪との「大阪ダービー」が開催され、3万4,860人が来場。収容率は87.8%に達した。
また、第25節ファジアーノ岡山戦では、夏休み恒例イベント「GAMBA EXPO 2025」が開催され、今シーズン最多となる3万5,245人を動員。収容率は88.8%を記録した。
そのほかにも80%を超えた試合は5試合あり、Jリーグが「満員」と定義するラインを多くの試合でクリアした。
シーズンワーストは第2節のアビスパ福岡戦で、57.0%の動員にとどまった。それでも観客数は2万2,614人で、Jリーグのほとんどのクラブがうらやむ集客力を誇っている。
2025シーズン、ガンバはクラブ史上初となる平均観客数3万人超えを達成し、Jリーグ全体でも第4位の観客動員を記録した。
スタジアムの規模を活かしつつ、高い集客力を保った1年だったといえる。
リーグ戦の最終順位は9位と、前シーズンの4位から後退したが、ホームゲームに限定すると4位相当の勝ち点を積み上げた。
スタジアムに足を運んだファンにとっては、十分に熱狂と満足を味わえるシーズンだった。

