2025シーズンのJリーグは全日程が終了した。観客動員はどのクラブにとっても重要だが、同じ観客数でも「空席の有無」でスタジアムの印象は大きく異なる。今回はJリーグ全60クラブのホームスタジアムにおける収容率に注目し、集客の多寡をランキング形式で紹介する。なお、対象はクラブの本拠地限定とし、国立競技場などでの開催は該当しない。[5/5ページ]
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11位:セレッソ大阪
本拠地:ヨドコウ桜スタジアム
平均入場者数:1万8,654人
収容可能人数:2万4,481人
収容率:76.2%
2025シーズンのJリーグで11番目に高い収容率を記録したのは、セレッソ大阪だった。
収容人数2万4,481人の「ヨドコウ桜スタジアム」は、リーグ戦1試合平均1万8,654人を動員し、収容率は76.2%に達した。
セレッソは2025シーズンのJ1リーグで13位にあたる平均来場者数だった。
収容率でみると順位が上がることからも分かるように、本拠地のキャパシティがJ1の中では比較的小さいため、スタンドの空席が目立ちにくいことが影響している。
2025シーズンの最多動員を記録したのは第30節・ガンバ大阪との「大阪ダービー」で、2万2,365人が来場し、収容率は91.4%に達した
そのほかに、Jリーグが「満員」と定義する収容率80%超えの試合は4試合ある。
第19節・清水エスパルス戦(2万864人/85.2%)、第27節・ヴィッセル神戸戦(2万1,578人/88.1%)、第28節・サンフレッチェ広島戦(1万9,899人/81.3%)、第32節・京都サンガF.C.戦(2万1,935人/89.6%)で満員となり、地理的に近いクラブとの対戦で多くの観客が集まる傾向が見られた。
一方で、極端に観客数が落ち込んだ試合が少なかったのも特徴だ。
シーズン最少は第18節・アビスパ福岡戦の1万4,693人(60.0%)で、収容率が70%を下回ったのは3試合のみだった。
最大のライバルであるガンバに観客動員数では遠く及ばないものの、収容率では僅差で上回り、スタジアム全体の熱気という点では、負けていない存在感を示したシーズンだった。
【著者プロフィール:編集部】
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