2025シーズンのJリーグは全日程が終了した。観客動員はどのクラブにとっても重要だが、同じ観客数でも「空席の有無」でスタジアムの印象は大きく異なる。今回はJリーグ全60クラブのホームスタジアムにおける収容率に注目し、集客の多寡をランキング形式で紹介する。なお、対象はクラブの本拠地限定とし、国立競技場などでの開催は該当しない。[3/5ページ]
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18位:ヴィッセル神戸
本拠地:ノエビアスタジアム神戸
平均入場者数:2万249人
収容可能人数:2万9,643人
収容率:68.3%
ヴィッセル神戸は2025シーズン、「ノエビアスタジアム神戸(ノエスタ)」で開催したJ1リーグのホームゲームで1試合平均2万249人を動員した。
収容人数2万9,643人に対して収容率は68.3%を記録した。
シーズン最多動員は第34節・鹿島アントラーズ戦で、2万5,806人(87.1%)を記録。このほかにも、第14節・ファジアーノ岡山戦(2万5,596人/86.3%)、第15節・セレッソ大阪戦(2万4,891人/84.0%)と、計3試合でJリーグが定義する「満員(収容率80%以上)」を達成した。
また、70%以上80%未満となった試合は9試合にのぼり、シーズンを通して安定して観客がスタンドを埋めた。
一方で、動員が大きく落ち込んだのは2試合。第3節・京都サンガF.C.戦と第12節・川崎フロンターレ戦はいずれも収容率30%台と低調で、平日開催が影響したと見られる。
その他の平日開催試合でも動員数は軒並み低く、第5節・サンフレッチェ広島戦(1万4,950人/50.4%)、第29節・柏レイソル戦(1万5,051人/50.8%)では、上位対決であっても観客数は伸び悩んだ。
J1連覇を達成した2024シーズンは、最終節の湘南ベルマーレ戦で2万7,444人を動員し、収容率は90%を超えた。
ノエスタを再び超満員にするためには、やはり優勝争いなどの特別な刺激が必要かもしれない。

