2025シーズンのJリーグは全日程が終了した。観客動員はどのクラブにとっても重要だが、同じ観客数でも「空席の有無」でスタジアムの印象は大きく異なる。今回はJリーグ全60クラブのホームスタジアムにおける収容率に注目し、集客の多寡をランキング形式で紹介する。なお、対象はクラブの本拠地限定とし、国立競技場などでの開催は該当しない。[4/5ページ]
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17位:ジェフユナイテッド千葉
本拠地:フクダ電子アリーナ
平均入場者数:1万3,636人
収容可能人数:1万9,470人
収容率:70.0%
ジェフユナイテッド千葉は、本拠地「フクダ電子アリーナ(フクアリ)」で戦った2025シーズンのJ2リーグで1試合平均1万3,636人を動員した。
Jリーグでは収容率80%超を「満員」と定義しているが、千葉がこの基準を超えた試合は4試合。その中でも、J1昇格が懸かった最終節・FC今治戦では、今季最多となる1万9,103人を動員し、収容率98.1%を記録した。
また、J1昇格プレーオフ決勝の徳島ヴォルティス戦でもフクアリには1万7,634人の観客が詰めかけた。
そのほかにもシーズン後半戦の観客数が多くなっており、6月以降のホームゲーム10試合では収容率が平均の70%を下回ったゲームが2回のみだ。
一方、第16節のRB大宮アルディージャ戦は、千葉にとって約20年ぶりとなる国立競技場での開催だった。この試合には4万9,991人が来場し、2025シーズンのJ2で最多となる観客動員を記録した。
こうした数字は、17年ぶりにJ1昇格を果たした千葉の集客力の高さを示している。
オリジナル10の一員として、かつてのJリーグを支えた歴史を持つクラブだけに、J1復帰によって再び注目が集まり、かつてのファンがスタジアムに戻ってくることも期待される。
2026シーズンは、対戦相手や注目カードが増えることもあり、さらなる観客数の増加が予想される。J1の舞台でどれだけのスタジアム熱を生み出せるか、千葉の動向から目が離せない。

