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J1 5時間前

激変!? J1リーグ前半戦と後半戦の勝ち点差ランキング1~5位。嘘かのように生まれ変わったのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images
J1、リーグ前半戦と後半戦の勝ち点差ランキング
J1リーグ前半戦と後半戦の勝ち点差ランキング1~5位【写真:Getty Images】



 鹿島アントラーズの優勝で幕を閉じた2025明治安田J1リーグ。シーズンを振り返ってみると、前半戦と後半戦で大きく成績が変わったチームがいくつもあった。そこで今回は、リーグ前半戦と後半戦の勝ち点差に着目。その差が大きかったクラブをランキング形式で紹介する。[1/5ページ]
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5位:FC東京

FC東京
FC東京の集合写真【写真:Getty Images】

2025リーグ戦順位:11
リーグ前半戦の勝ち点:22
リーグ後半戦の勝ち点:28
勝ち点差:6



 2025シーズンのFC東京は、前半戦と後半戦でチームの表情が大きく変わったクラブの一つだ。

 昨季J1リーグを7位で終えたFC東京は、アルビレックス新潟から松橋力蔵監督を招聘。北陸クラブで築いたポゼッション志向のスタイルを持ち込んだが、当初はチームに上手く浸透しなかった。

 最後の局面での精度不足や自陣からのビルドアップに苦しみ、攻撃的なスタイルを目指すFC東京とは真逆なサッカーを展開していた。

 実際、今季のリーグ戦で敗戦した14試合のうち、12試合が無得点と、決定力不足が顕著に現れている。

 また、繋ぎからのミスや不慣れな3バックということもあってか、守備面でも多くの課題が見受けられた。

 それらの懸念点は、結果にも直結し、第1節から第19節の間で6勝4分9敗と、前半戦終了時点で勝ち点「22」の16位に低迷。一時は降格圏まで沈み、新体制への期待が大きかった分、サポーターの不安も増していった。

 しかし、後半戦に入ると、FC東京は明確に方向転換を図る。

 まずは、システムの変更を行った。前半戦では、[3-4-2-1]の布陣を取っていたが、後半戦からは[4-4-2]に切り替えた。

 そして、戦い方も大きく変えている。

 無理なボール保持を減らし、まずは守備の安定を最優先に。[4-4-2]のブロックを整えたうえで、少ないチャンスを確実に仕留める現実的な戦い方へとシフトした。

 戦術を大きく変えることができたのは、夏の補強が影響していると考えられる。

 FC東京から海外へ羽ばたいたDF室屋成の復帰やGKキム・スンギュ、DFアレクサンダー・ショルツらのベテラン選手の加入が、最終ライン全体に落ち着きをもたらした。

 そんな青赤のクラブは、前半戦の失態をわずかながらに取り戻し、後半戦では7勝6分6敗の勝ち点「28」を獲得。順位を11位まで戻した。

 特に第29節の東京ヴェルディとの“東京ダービー”で1-0の勝利を収めたことが、チームの自信を再び取り戻す大きな転機だったと言えるだろう。



 後半戦からチームを立て直した松橋監督は、来季も指揮することが決まっている。

 今季の反省点を活かし、どのようなサッカーを見せてくれるのか期待したいところだ。

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