
Jリーグ、もう一つのベストイレブン【写真:Getty Images】
2025Jリーグアウォーズが11日に行われ、今季のベストイレブンが発表された。栄えある賞に輝いた選手たちがいる一方で、今季のJ1リーグでは、それに匹敵するほど印象的な活躍を披露した選手も数多く存在する。今回は、ベストイレブンに選出されなかった選手の中から、もう一つの「ベストイレブン」をピックアップ。受賞には届かなかったものの、確かな実力と存在感を示した11人を紹介する。[1/7ページ]
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GK:大迫敬介(おおさこ・けいすけ)

サンフレッチェ広島のGK大迫敬介【写真:Getty Images】
生年月日:1999年7月28日
所属クラブ:サンフレッチェ広島
2025年リーグ戦成績:38試合28失点
昨シーズンはベストイレブンに輝いた大迫敬介だが、今季は2年連続での受賞を逃す形となった。
しかし、その事実だけで彼の価値を測ることはできない。
むしろ、シーズンを通して見せたパフォーマンスは、昨年以上に安定感と凄みを増したものだった。
今季もリーグ戦全試合に出場し、リーグ最少となる「28」失点を記録。堅牢なサンフレッチェ広島の守備を最後尾から支え続けた。
今季の広島は極度の決定力不足に苦しみ、最少得点差での緊迫したゲームが多かった。
そうした拮抗した展開を勝ち点へとつなげられた背景には、大迫の存在があったことは間違いない。
1点の重みが増す試合展開の中で、彼のセーブは単なる失点阻止以上の価値を持っていた。
また、屈強な3バックが大迫の前に立ちはだかっているとはいえ、試合を通して決定的なシュートシーンを許さなかった訳ではない。
それでも大迫は、高い集中力で常に準備を怠らない姿勢を貫き、チームに大きな安心感をもたらした。
今や名実ともに日本を代表するGKとなった大迫。今季ベストイレブンとMVPに選出された鹿島アントラーズの早川友基とともに、来季もリーグ最高峰のレベルでしのぎを削る争いが繰り広げられるはずだ。