2025シーズンの明治安田J3リーグは全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J3の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[5/5ページ]
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11位:ガイナーレ鳥取
本拠地:Axisバードスタジアム
収容可能人数:1万1,999人
平均入場者数:2,835人
ガイナーレ鳥取は、2025シーズンのJ3リーグで1試合平均2,835人を動員した。
リーグ平均の3,760人には及ばなかったが、クラブ単体では前年の2,434人から約16%の堅調な伸びを見せた。
観客動員を大きく押し上げたのが、第24節・松本山雅FC戦だった。この試合は『全緑サマーフェス「THE NEXT 10000」』と題し、協賛企業の支援を受けてオリジナルベースボールシャツ1万枚を配布するなど、大型イベントを実施。
これにより、1万1,999人を収容する「Axisバードスタジアム」には1万1,995人が詰めかけ、クラブ史上最多となる動員記録を12年ぶりに更新した。
クラブは後日、想定を上回る来場に対する感謝とともに、運営上の不備について謝罪を行っている。
一方で、この試合を除いた場合の1試合平均は2,327人にとどまり、観客数が1,000人台だった試合も3つあるなど、通常開催時の動員には課題が残る。スタジアムの空席が目立つ試合も少なくなかった。
イベントによる集客成功は評価されるべきだが、継続的にスタジアムに足を運ぶファンをどれだけ増やせるかが、今後のカギとなる。
固定ファンの拡大のため、地道な取り組みと、J3回に低迷する成績改善が求められるシーズンだったと言えそうだ。
【著者プロフィール:編集部】
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