2025シーズンの明治安田J3リーグは全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J3の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[1/5ページ]
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20位:カマタマーレ讃岐
本拠地:香川県立丸亀競技場
収容可能人数:2万2,338人
平均入場者数:2,203人
2025シーズンのJ3で最も観客動員が少なかったのは、カマタマーレ讃岐だ。1試合平均は2,203人で、前年の1,949人から10%以上増加したものの、他クラブほどの伸びは見られず、Jリーグ全体でも最少となった。
讃岐は、J3挑戦初年度の2019シーズンに平均2,112人の動員を記録した。今シーズンは、これを上回ってクラブ史上最多となった点は前向きに評価できる。
ただ、シーズン序盤は観客数が伸び悩んだ。
ホーム開幕戦となった奈良クラブ戦には2,103人が訪れたが、第3節・ツエーゲン金沢戦以降、ホーム6試合連続で1,000人台にとどまった。
シーズン最多は第21節・高知ユナイテッドSC戦の4,090人。この一戦は四国勢による「土讃戦」として注目され、大きな盛り上がりを見せた。
しかし、残留争いが佳境を迎えた終盤も観客数は2,000人台にとどまり、スタジアム全体が熱気に包まれる場面は限られた。
讃岐の動員数で特徴的なのは、波の少なさだ。
今シーズンのJ3ではホームゲームの最少動員が1,000人を割ったクラブが4つあった中で、讃岐はここに含まれていない。
一方、最多動員の4,090人はリーグ最少で、固定ファンに支えられてはいるが、大一番で大きく観客を呼び込む力には課題が残る。
なお、「Pikaraスタジアム」の名称で親しまれた香川県立丸亀競技場は、2026年から四国化成ホールディングスがネーミングライツを取得し、「四国化成MEGLIOスタジアム」として新たなスタートを切ることが決まっている。

