2025シーズンの明治安田J3リーグは全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J3の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。［2/5ページ］
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19位：奈良クラブ

本拠地：ロートフィールド奈良
収容可能人数：5,369人
平均入場者数：2,239人

　奈良クラブは、2025シーズンのJ3で1試合平均2,239人の動員を記録した。

　2024シーズンのJ3では平均1,879人で、2025シーズンは約19％増という大幅な伸びを見せた。

　シーズン最多動員は第29節・FC大阪との「生駒山ダービー」だった。

　収容人数5,369人の「ロートフィールド奈良」に、5,349人が詰めかけた。地元対決として注目を集めたこの一戦は、スタジアムが活気に満ちた。

　次に多かったのはホーム最終戦・SC相模原戦の3,533人。それ以外はすべて3,000人未満にとどまっており、特定のカード以外では空席が目立った。

　それでも、昨シーズンは観客数1,000人未満の試合が2回あったのに対し、今シーズンはすべての試合で4桁を維持した。

　観客動員ではJ3下位の水準にあるものの、クラブ史上最多の年間平均を記録し、順位も17位から9位へと大きく浮上した。

　9月にはJ2昇格プレーオフ圏内が現実味を帯びたことで、J2昇格に向けたスタジアム新設の議論も再燃。J2ライセンス取得には具体的なスタジアム整備計画の提出が求められるため、その動向にも関心が集まっている。

　今後はクラブの成長にあわせ、スタジアム環境の整備がどのように進むのか、引き続き注視していきたい。