2025シーズンの明治安田J3リーグは全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J3の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[3/5ページ]
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18位:福島ユナイテッドFC
本拠地:とうほう・みんなのスタジアム
収容可能人数:5,710人
平均入場者数:2,374人
福島ユナイテッドFCは、2025シーズンのJ3リーグで1試合平均2,374人の動員を記録した。2024シーズンの平均1,800人から約32%の増加だが、依然としてJ3で下位の水準にとどまっている。
クラブ史上最多動員となったシーズンで平均を押し上げたのは、第25節の鹿児島ユナイテッドFC戦だった。
8月30日に行われたこのゲームでは、「ユナまつり」と題して開催され、通常は開放しない芝生席にも観客が入った。
福島県のプロスポーツイベントの入場者記録更新を目指し、2000組4000名を無料招待。花火や8,000人にベースボールシャツをプレゼントする企画を実施した結果、8,698人を動員し、目標の8,000人を大幅に上回った。
一方で、これ以外の試合は空席が目立った。シーズンに2番目に動員が多かったのは第23節・栃木シティ戦の2,972人で、特別な催しがないと動員が伸びなかった。
鹿児島戦を除いた場合の平均は2,023人となり、これはJ3最下位レベルにあたる。
とはいえ、クラブとして初めてリーグ戦で平均2,000人を超えたことは前向きに評価できる。イベントによる一時的な効果ではあるが、地域内での関心を高める取り組みが成果につながった。
福島は2024シーズンの最終順位が5位で、今シーズンは10位に下がった。ピッチ上での結果が伴えば、より安定した動員増につながる可能性もある。今後は、継続的なファン獲得と成績の両立が課題となりそうだ。

