2025シーズンの明治安田J3リーグは全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J3の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[4/5ページ]
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17位:ヴァンラーレ八戸
本拠地:プライフーズスタジアム
収容可能人数:5,124人
平均入場者数:2,374人
ヴァンラーレ八戸は、2025シーズンのJ3リーグで1試合平均2,374人を動員した。前年の1,728人から約37%の増加となり、クラブ史上初めて平均2,000人を突破した。
2024シーズンの平均が1,728人だった八戸は、シーズン序盤戦の動員が伸び悩み、4月までのホーム5試合はいずれも1,000人台の観客数にとどまった。
それでも、順位上昇とともにスタンドの熱量も増し、第12節・栃木シティ戦で2,676人を記録し、シーズン初の2,000人台。第24節・FC大阪戦では3,740人で3,000人台も突破し、ホーム最終戦のカマタマーレ讃岐戦では4,417人を動員。クラブ史上最多記録を更新した。
讃岐戦に敗れ、本拠地でのJ2昇格決定は叶わなかったが、最終節・FC琉球戦では市内商業施設でパブリックビューイングが行われ、多くのサポーターが集結。敵地での引き分けにより、クラブ史上初のJ2昇格を果たした。
八戸は2019年のJ3初参戦以降、一度もシーズン平均2,000人を超えたことがなかっただけに、今シーズンの記録はクラブにとって大きな前進といえる。昇格争いが地元の関心を高めたことで、観客動員にも好影響が表れた形だ。
2025シーズンに育まれた熱気を、2026年の明治安田J2・J3百年構想リーグにどうつなげていくか。クラブの次なる挑戦にも注目が集まる。

