
昨季からゴール数を大幅に減らした5人【写真:Getty Images】
どのスポーツにおいても結果を出し続けることは容易ではない。全日程が終了した2025明治安田J1リーグでも、昨季と比べ、大きく成績を落としてしまった選手が多くいる。今回は、前シーズンに大量得点を奪うも、今季一転してゴール不足に陥ってしまった選手を紹介する。[3/5ページ]
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FW:ジャーメイン良(じゃーめいん・りょう)

サンフレッチェ広島FWジャーメイン良【写真:Getty Images】
生年月日:1995年4月19日
所属クラブ:サンフレッチェ広島
2024リーグ戦成績:32試合19得点0アシスト ※ジュビロ磐田
2025リーグ戦成績:36試合4得点3アシスト
2024シーズンのジャーメイン良は、明治安田J1リーグで圧倒的な決定力にものを言わせてゴールを量産した。
自身リーグ最多記録を大きく更新する19得点を挙げ、日本人選手ではトップとなる得点ランキング3位タイにランクインした。
29歳で掴んだブレイクのチャンスを見事に活かし、今季からはプレーの場をジュビロ磐田からサンフレッチェ広島に移した。
しかし、移籍後は動き出しの早さや空中戦の強さといった持ち味を出しきれていない。リーグ戦で4得点しか決められず、消化不良のまま今季を終えている。
磐田のJ1残留にはつながらなかったものの、昨季のジャーメインは圧巻のゴールマシーンぶりを見せつけた。
“快足”という分かりやすい武器はもちろん、無理な態勢からでもゴールをねじ込める身体能力の高さがジャーメインの真骨頂だ。昨季は幾度となく理不尽なゴールを決めていた。
それがなぜ、広島ではゴール日照りに陥ってしまったのだろうか。
データサイト『Sofa Score』によると、今季のリーグ戦におけるジャーメインは「ビッグチャンスミス」の項目で17回を記録。この数字はJ1全体でワースト2位のスタッツだ。
ボール自体が回ってこなかったわけではなく、あくまで決定的場面でチャンスを逸するケースが頻発していたことが分かる。
たしかに加入1年目というハンデはあったのかもしれない。ただ、昨季の輝きを見た後では、今季のジャーメインに失望感を覚えたファンも少なくなかったのではないだろうか。
来季こそは、紫紺のユニフォームを着てゴールネットを揺らし続ける姿が見たいものだ。