
J1昇格に貢献したジェフユナイテッド千葉の新戦力【写真:Getty Images】
オリジナル10の一角であるジェフユナイテッド千葉が、明治安田J1昇格プレーオフ2025を制し、実に17年ぶりのJ1昇格を果たした。彼らの悲願達成の要因に、新戦力の活躍があったことは言うまでもない。その中で、最も輝いていたのは誰なのか。ランキング形式で紹介する。(データは『Sofa Score』参照)[5/5ページ]
——————————
1位:カルリーニョス・ジュニオ(ブラジル出身)

清水エスパルスから加入したカルリーニョス・ジュニオ【写真:Getty Images】
生年月日:1994年8月8日
所属元クラブ:清水エスパルス
2025リーグ戦成績:30試合10ゴール1アシスト
カルリーニョス・ジュニオが築いた不敗神話は、ジェフユナイテッド千葉をJ1へ押し上げる原動力となった。
ブラジル出身のカルリーニョスは、2017年にスイス1部のFCルガーノに移籍。2017/18シーズンにはリーグ戦10ゴール、翌シーズンは同13ゴールを記録するなど、欧州で確かな実績を残してきた。
そんなカルリーニョスは、2020年に清水エスパルスへと加入する。
初のJリーグの舞台となったが、同選手はすぐに適応し、1年目からリーグ戦10ゴールをマーク。どの国のサッカーにも対応できる実力の高さを十分に示した。
しかし、翌シーズン以降は成績が低迷。出場時間も減少し、同3ゴール6アシストを記録した2022シーズンには、クラブのJ2降格を経験している。
初めての舞台となったJ2では、2023シーズンに本来の力を取り戻し、リーグ戦15ゴールと復活。
しかし、昨季は5ゴールと再び落ち込み、今季開幕直前に千葉への移籍を決断している。
来日6年目となった今季は、カルリーニョスの本領が発揮されるシーズンとなった。
千葉のカウンター主体のサッカーに、自身でボールを持ち運んで得点を量産できるカルリーニョスはすぐさまフィット。ボックス内の制圧力は凄まじく、確実にフィニッシュまで持っていくことができる。
相方である石川大地とのコンビネーションも抜群で、完全に攻撃の中心となった。
同選手は得点に関与したリーグ戦10試合でチームが負けない「不敗神話」も生み出した。これはプレーオフでも続く。
プレーオフ準決勝では、3点ビハインドを追いかける後半に反撃の狼煙となるゴールを挙げ、その後チームは奇跡の逆転。決勝では決勝点となるヘディング弾を叩き込んだ。
カルリーニョスの得点は雰囲気を変える。久しぶりのJ1の舞台でも輝くだろう。
【著者プロフィール:編集部】
国内外のサッカーを専門に取材・執筆・企画する編集チーム。戦術分析、ニュース報道、コラム制作からデータリサーチまで、各分野のスペシャリストが在籍しており、欧州主要リーグ、サッカー日本代表、Jリーグはもちろん、女子サッカーや育成年代まで幅広いテーマをカバーする。現地取材で得たリアルや、データを活用したユニークなコンテンツなど、読者に“今、本当に知るべきサッカー情報”を届けることを使命とし、読者に寄り添い、サッカーをより深く、より立体的に楽しめるコンテンツづくりを目指している。
Xアカウント:@foot_ch
インスタグラムアカウント:foot_ch
【関連記事】
「成功体験から掴んでいった」椿直起が実感した一番の変化。ジェフ千葉のために「汗かける選手でありたい」【コラム前編】
「J1の試合をフクアリで」はアカデミー全員の気持ち。ジェフ千葉、新星・姫野誠がクラブを変える。「お世話になったので」【コラム】
ジェフ千葉と髙橋壱晟、“3年間の歩み”。「1年目はとにかく前へ」「2年目はぶれずに」「3年目は…」【コラム】[/ftp_del]
【了】