
J1、前半戦と後半戦の勝ち点差ワーストチーム【写真:Getty Images】
2025年のJリーグ全日程が終了した。J1の舞台では、シーズンを通して安定した戦いを見せたチームがある一方で、前半戦に勝ち点を積み上げながらも、後半戦で大きく失速したクラブも存在する。今回は、前半戦と後半戦における勝ち点差が大きかったチームをランキング形式で紹介する。[2/5ページ]
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4位:清水エスパルス

前半戦と後半戦の勝ち点差ワースト4位の清水エスパルス【写真:Getty Images】
2025リーグ戦順位:14位
リーグ前半戦の勝ち点:25
リーグ後半戦の勝ち点:19
勝ち点差:-6
3年ぶりにJ1の舞台へと戻ってきた清水エスパルスは、復帰初年度として一定の存在感を示した一方で、シーズン後半戦にかけてはややペースダウンした印象が否めない。
開幕2連勝という最高のスタートを切った序盤戦は、今季の飛躍を大きく予感させるものだった。
アグレッシブなサッカーを展開し、J1の舞台でも十分に通用することを印象付けた清水は、シーズン前半戦を9位というまずまずの順位で折り返している。
しかし、後半戦に入ると状況は徐々に変化する。
前半戦と後半戦で敗戦数はともに「8」と同じながら、試合内容には明確な違いが見られた。
前半戦では接戦をものにする粘り強さが際立っていたのに対し、後半戦は流れを失うと立て直せず、複数失点を喫してあっさり敗れる試合が散見された点は悔やまれるところだ。
とりわけ、シーズン終盤の3試合で喫した3連敗は、印象を大きく下げてしまった。
それまでリーグ戦で3連敗を一度も経験していなかっただけに、シーズンの締めくくりとしては後味の悪さが残る。
3シーズン続いた秋葉忠宏監督体制の終了に加え、チームの中核を担ってきた乾貴士の退団も決定するなど、来季に向けて、清水は大きな転換期を迎える。
上位争いに食い込むためには、チーム力の底上げを含めたさらなる積み上げが求められるシーズンだったと言えるだろう。