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J1 7時間前

大失速…。J1リーグ前半戦と後半戦の勝ち点差ワーストランキング1~5位。徐々に勝てなくなったのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images


J1、前半戦と後半戦の勝ち点差ワーストチーム【写真:Getty Images】



 2025年のJリーグ全日程が終了した。J1の舞台では、シーズンを通して安定した戦いを見せたチームがある一方で、前半戦に勝ち点を積み上げながらも、後半戦で大きく失速したクラブも存在する。今回は、前半戦と後半戦における勝ち点差が大きかったチームをランキング形式で紹介する。[5/5ページ]
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1位:湘南ベルマーレ

湘南ベルマーレ
前半戦と後半戦の勝ち点差ワースト1位の湘南ベルマーレ【写真:Getty Images】

2025リーグ戦順位:19位
リーグ前半戦の勝ち点:22
リーグ後半戦の勝ち点:10
勝ち点差:-12



 開幕3連勝を含む5戦無敗という、これ以上ないスタートダッシュを切った湘南ベルマーレ。

 しかし、その勢いを保つことはできず、後半戦で大きく失速し、最終的には、まさかのJ2降格という厳しい結末を迎えることとなった。

 前半戦で積み上げた勝ち点は「22」。シーズン折り返し時点での順位は16位と、開幕直後の快進撃はすでに影を潜めていたものの、例年終盤戦で見せてきた“湘南ブースト”を思えば、ここから巻き返す可能性を信じたサポーターも少なくなかったはずだ。

 だが、その期待は夏の移籍市場で大きく揺らぐことになる。

 エースの福田翔生を筆頭に、畑大雅、鈴木淳之介といった主力が次々と海外へ活躍の場を求めて移籍。クラブも穴埋めの補強に動いたが、戦力面での上積みには至らず、総合的なクオリティの低下は否めなかった。

 そして結果的に、この戦力ダウンが後半戦の深刻なスランプを招く大きな要因となる。

 泥沼の7連敗を含む19試合未勝利という悪夢のような時間を過ごし、後半戦に積み上げた勝ち点はわずか「10」。粘り強さを武器としてきた湘南らしさは、徐々に失われていった。

 第35節のアビスパ福岡戦で敗れると、ついに9年ぶりの降格が決定。その直後に開幕時以来となる連勝を飾ったものの、時すでに遅しだった。

 主力流出という不測の事態に見舞われた点は、同情すべき側面もある。



 しかし、最後まで立て直しの道筋を描き切れなかったという意味では、フロントを含めたクラブ全体のマネジメント責任も問われるだろう。

 湘南にとって、今季の降格は偶然ではなく、複数の判断と選択が積み重なった必然の結果だった。

【著者プロフィール:編集部】
国内外のサッカーを専門に取材・執筆・企画する編集チーム。戦術分析、ニュース報道、コラム制作からデータリサーチまで、各分野のスペシャリストが在籍しており、欧州主要リーグ、サッカー日本代表、Jリーグはもちろん、女子サッカーや育成年代まで幅広いテーマをカバーする。現地取材で得たリアルや、データを活用したユニークなコンテンツなど、読者に“今、本当に知るべきサッカー情報”を届けることを使命とし、読者に寄り添い、サッカーをより深く、より立体的に楽しめるコンテンツづくりを目指している。
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