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J1 6時間前

残念なシーズン…。Jリーグ、今季のガッカリ外国人5人。不完全燃焼の助っ人たち


残念なシーズン…。Jリーグ、今季のガッカリ外国人【写真:Getty Images】



 Jリーグでは毎年、多くの助っ人外国人選手がプレーしている。だが、期待の大きさとは裏腹に、怪我や戦術的不適合、チーム事情などが重なり、本来の力を発揮できないままシーズンを終えるケースも少なくない。今回は今季のJリーグにおいて、期待外れのパフォーマンスに終わった外国人選手を紹介する。※スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照。情報は12月23日時点。[4/5ページ]
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DF:トーマス・デン

トーマス・デン
横浜F・マリノスのトーマス・デン【写真:Getty Images】

生年月日:1997年3月20日(28歳)
所属クラブ:横浜F・マリノス
2025リーグ戦成績:22試合0ゴール0アシスト


 横浜F・マリノスは今季開幕前、ディフェンスラインに大きな不安を抱えていた。

 原因は主力の相次ぐ退団だ。畠中槙之輔やエドゥアルド、上島拓巳といった昨季の主力選手たちが移籍を決断し、陣容に大きな変化が生じた。

 当然ながらクラブもこの状況を放置せず、ジェイソン・キニョーネスやトーマス・デンら新戦力を獲得。昨季から戦力アップとまではいかないものの、穴埋めに成功した。

 だが、新たな守備の要として白羽の矢が立ったデンは、その期待に応えるパフォーマンスを披露することができなかった。

 アルビレックス新潟から加入した同選手は、1月末に「左足関節靭帯損傷」と診断され、開幕から欠場が続き、5試合連続ベンチ外に。

 第7節のファジアーノ岡山戦で新天地デビューを果たしたが、翌節の名古屋グランパス戦では再びベンチ外となった。

 その後、開幕から守備陣を支えてきたキニョーネスが「左ハムストリング肉離れ」により長期離脱が確定。マリノスのディフェンスはいよいよ危機を迎えた。

 Jリーグの経験も豊富なデンが頼みの綱となる中、たびたび集中力を欠いたプレーでピンチを招くなど、判断の迷いからか、中途半端なクリアやパスミスが散見された。

 シーズン開幕前の大事な時期に怪我を負ってしまったことも低調なパフォーマンスに影響していたかもしれない。

 リーグ戦11試合連続未勝利など、降格の二文字が近づいていたマリノスは夏に大型補強を敢行。最終ラインにはベルギーでプレーしていた角田涼太朗が復帰し、キニョーネスと角田のCBコンビでチームは浮上することに成功した。

 ただ、これによってデンの出場機会は減少し、後半戦はベンチ外の試合が増加。最終的に今季はリーグ戦22試合の出場で終了した。

 身体を張った力強いディフェンスでチームを救うシーンもあったが、前半戦の不安定なプレーが評価を下げる結果となった。



 今季の活躍を考えると、来季もキニョーネスと角田が主軸となる見込みで、若手の諏訪間幸成も台頭してきた。

 バックアッパーとなるのか、それとも主力の牙城を崩すのか。オーストラリア代表DFにとって、来季は立場を賭けた勝負のシーズンとなる。

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