2025シーズンのJリーグ全日程が終了した。観客動員はどのクラブにとっても重要だが、同じ観客数でも「空席の有無」でスタジアムの印象は大きく異なる。今回はJリーグ全60クラブのホームスタジアムにおける収容率に注目し、集客の多寡をランキング形式で紹介する。なお、対象はクラブの本拠地限定とし、国立競技場などでの開催は該当しない。[3/5ページ]
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3位:高知ユナイテッドSC
本拠地:高知県立春野総合運動公園陸上競技場
平均入場者数:2,406人
収容可能人数:1万6,010人
収容率:15.0%
2025シーズンのJリーグで、スタジアムの収容率が3番目に低かったのは、高知ユナイテッドSCだった。
2024シーズンにJFLで2位となり、J3に初参入した高知への期待は高まり、ホーム開幕戦の第2節・ガイナーレ鳥取戦には5,038人の観客が訪れた。
これはシーズン最多の31.5%という収容率を記録している。
しかし、その後は観客数が伸び悩み、以降は空席の目立つ試合が続いた。
ホームスタジアムである「高知県立春野総合運動公園陸上競技場」は、J3で4番目に多い1万6,010人の収容規模を持つため、観客数とのギャップが目立つ形となった。
第27節・栃木SC戦ではイベント効果もあり5,006人を記録し、収容率は31.3%に達したが、例外的な数字だった。
多くの試合では収容率10%台にとどまり、第5節・鹿児島ユナイテッドFC戦では1,246人(7.8%)と厳しい結果となった。
なお、春野総合運動公園陸上競技場は、株式会社技研製作所がネーミングライツを取得し、2026年1月から「GIKENスタジアム」に名称が変わることが決まっている。
2025シーズンの観客動員はJ3全体で16位と低調。順位も18位に沈んだことを踏まえれば、成績の向上と地域への浸透が、今後の観客増に向けた重要なカギとなるだろう。

