2025シーズンのJリーグ全日程が終了した。観客動員はどのクラブにとっても重要だが、同じ観客数でも「空席の有無」でスタジアムの印象は大きく異なる。今回はJリーグ全60クラブのホームスタジアムにおける収容率に注目し、集客の多寡をランキング形式で紹介する。なお、対象はクラブの本拠地限定とし、国立競技場などでの開催は該当しない。[4/5ページ]
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2位:FC大阪
本拠地:東大阪市花園ラグビー場
平均入場者数:3,076人
収容可能人数:2万6,443人
収容率:11.6%
FC大阪は、2025シーズンに本拠地「東大阪市花園ラグビー場」で開催したホームゲームで1試合平均3,076人を動員した。
収容率は11.6%で、Jリーグ全体でワースト2位となっている。
観客動員数はJ3で14位だったが、収容人数2万6,443人を誇るスタジアムとのギャップは大きく、空席が目立っている。
2025シーズンで最もスタンドが賑わったのは、ホーム最終戦の高知ユナイテッドSC戦で、5,286人を動員。収容率は20.0%だった。
そのほかでは、第14節・鹿児島ユナイテッドFC戦でも5,163人を動員し、19.5%を記録している。
一方で、低調だったのは第4節・ガイナーレ鳥取戦での1,717人(6.5%)。ほかにも、収容率が1桁にとどまった試合が4つあった。
花園以外では、3試合を行い、いずれも観客数は1,000人を割った。
特に紀三井寺公園陸上競技場で行われた第10節のザスパ群馬戦は374人の動員にとどまり、Jリーグ全体でも2025年のワースト動員数となった。
成績面ではJ3で3位に入り、J2昇格プレーオフへ進出した。
そのため、本来であればホームでプレーオフを戦うことができたが、花園を使用することができず、鳥取の本拠地である「Axisバードスタジアム」が会場となった。
収容1万1,999人のスタジアムには、準決勝ツエーゲン金沢戦に2,127人が訪れて決勝進出を果たしたが、テゲバジャーロ宮崎戦では1,487人の動員にとどまり、試合にも敗れ、J2昇格を逃した。

