2025シーズンのJリーグ全日程が終了した。観客動員はどのクラブにとっても重要だが、同じ観客数でも「空席の有無」でスタジアムの印象は大きく異なる。今回はJリーグ全60クラブのホームスタジアムにおける収容率に注目し、集客の多寡をランキング形式で紹介する。なお、対象はクラブの本拠地限定とし、国立競技場などでの開催は該当しない。[1/5ページ]
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10位:FC琉球
本拠地:沖縄県総合運動公園陸上競技場
平均入場者数:2,729人
収容可能人数:1万189人
収容率:26.8%
FC琉球は、2025シーズンのJ3リーグで1試合平均2,729人を動員した。
収容人数1万189人の「沖縄県総合運動公園陸上競技場(沖縄県陸)」で収容率は26.8%だった。
沖縄県陸の収容人数は、収容率ワーストランキング10位までで最も少ない。それでも空席が目立つ試合が多く、スタジアムの賑わいという点では課題が残った。
ホーム開幕戦となった第2節・FC大阪戦では4,033人(39.6%)を動員し、好スタートを切ったように見えたが、その後は成績不振もあって20%台の収容率が続いた。
第24節・カマタマーレ讃岐戦では、試合後に花火大会を開催し、先着4,000人に花火デザインのベースボールシャツを配布するなど、クラブとして大規模な集客施策を実施。これが功を奏し、シーズン最多の7,726人(75.8%)を記録した。
だが、この讃岐戦の前後のホームゲームでは、いずれも1,000人台の集客にとどまり、スタンドの賑わいは単発的なものに終わった。
琉球はJ2時代の2019シーズンには、1試合平均4,953人を動員した実績がある。
しかし現在は、3年連続でJ3のボトムハーフに定着しており、ファンの熱がやや冷めた印象だ。
まずはピッチ上で結果を残すことで、観客を呼び戻したいところだ。

