2025シーズンのJリーグ全日程が終了した。観客動員はどのクラブにとっても重要だが、同じ観客数でも「空席の有無」でスタジアムの印象は大きく異なる。今回はJリーグ全60クラブのホームスタジアムにおける収容率に注目し、集客の多寡をランキング形式で紹介する。なお、対象はクラブの本拠地限定とし、国立競技場などでの開催は該当しない。[4/5ページ]
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7位:ガイナーレ鳥取
本拠地:Axisバードスタジアム
平均入場者数:2,853人
収容可能人数:1万1,999人
収容率:23.8%
ガイナーレ鳥取は、2025シーズンにJ3リーグで1試合平均2,853人を動員した。
収容1万1,999人の「Axisバードスタジアム」における収容率は23.8%だった。
2014年からJ3で戦っている鳥取。今季の平均観客数は、2014年の3,069人に次ぐ水準で、クラブにとっては好材料だ。
ただし、リーグ全体と比較すれば、物足りなさも否めない。
シーズン最多動員は、第24節・松本山雅FC戦で1万1,995人を動員した。
クラブ史上最多記録を12年ぶりに塗り替えた要因は、スポンサーによる支援を受けて行った『全緑サマーフェス「THE NEXT 10000」』というイベントで、オリジナルベースボールシャツ1万枚を配布するなど大盤振る舞いだった。
この積極的な集客策が奏功し、クラブの想定を上回る来場者を記録し、収容率100%を記録した。
しかし、これを除くと大幅に数字は落ちる。次に動員が多かったのは第26節・福島ユナイテッドFC戦の3,036人(収容率25.3%)まで下がる。
第33節・テゲバジャーロ宮崎戦は、1,491人(12.4%)の動員にとどまるなど、シーズン全体で収容率10%台の試合が5試合あった。
なお、鳥取は今シーズンも「オールガイナーレYAJINスタジアム」での開催が3試合あった。
収容人数7,044人に対し、平均動員は2,743人で、収容率は38.9%。動員数はほぼ差がないが、収容率では本拠地開催よりも高い水準を記録した。

