2025シーズンのJリーグ全日程が終了した。観客動員はどのクラブにとっても重要だが、同じ観客数でも「空席の有無」でスタジアムの印象は大きく異なる。今回はJリーグ全60クラブのホームスタジアムにおける収容率に注目し、集客の多寡をランキング形式で紹介する。なお、対象はクラブの本拠地限定とし、国立競技場などでの開催は該当しない。[5/5ページ]
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6位:ザスパ群馬
本拠地:正田醤油スタジアム群馬
平均入場者数:3,555人
収容可能人数:1万5,190人
収容率:23.4%
ザスパ群馬は2025シーズンのJ3リーグで、1試合平均3,555人を動員した。
1万5,190人収容の「正田醤油スタジアム群馬」の収容率は23.4%を記録した。
6年ぶりにJ3を戦った群馬は、J2で戦った前年の平均動員3,988人から約400人減少。カテゴリー降格の影響を受けた形だ。
特にシーズン前半戦は盛り上がりに欠け、第5節のガイナーレ鳥取戦では1,391人の動員で、収容率は9.2%にとどまった。
開幕から第10節までの戦績は2勝3分け5敗。1年でのJ2復帰が厳しくなる中、観客の盛り上がりも限定的だった。
それでも、話題性のある試合では存在感を見せた。
第24節・栃木SC戦では「北関東ダービー」として注目を集め、8,574人を動員(56.4%)とシーズン最多を記録。
また、ホーム最終戦となった第37節・松本山雅FC戦でも7,157人(47.1%)が来場した。
過去のJ3時代を振り返ると、2018年と2019年の平均観客数はともに3,000人台で、2025シーズンはそれに近い数字だ。
悲観する水準ではないが、J2昇格争いに絡む順位であれば、さらに観客数を伸ばせた可能性はある。
明治安田J2・J3百年構想リーグの地域リーグラウンドでは、栃木SCや栃木シティと同組で、集客が見込める試合が多い。
ダービーや地域対決を軸に動員を増やし、2026/27シーズンに向けて弾みをつけたいところだ。
【著者プロフィール:編集部】
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