
ラスト10戦で最強だったJ2クラブ【写真:Getty Images】
2025シーズンの明治安田J2リーグは、歴史上稀に見る大混戦となった。とくに終盤の競争は、非常に見応えがあった。では、ラスト10試合に限定すると、どのクラブが最強だったのか。同試合における勝ち点を計算し、ランキング形式で紹介する。※データは『Transfermarkt』『Jリーグ公式サイト(J1.LEAGUE STATS)』を参照。勝ち点が並んだ場合は得失点差を優先[5/5ページ]
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1位:モンテディオ山形

モンテディオ山形の集合写真【写真:Getty Images】
2025リーグ戦順位:10位
ラスト10試合の成績:6勝3分1敗
ラスト10試合の総得失点数:19得点13失点
ラスト10試合の勝ち点:21
ラスト10戦で最も多くの勝ち点を積み上げたJ2クラブはモンテディオ山形だ。
今季途中で就任した横内昭展監督は、短期間でチームの立て直しに成功。ラスト10戦を6勝3分1敗で乗りきり、勝ち点21を積み上げた。
主力選手が多数残留したことでJ2優勝とJ1昇格の機運が高まった山形だが、今季前半戦はとにかく歯車が噛み合わなかった。
シーズン折り返し段階の立ち位置は、J3自動降格圏入りをギリギリ免れる17位。クラブは渡邉晋監督との契約を6月16日付けで解除する決断に至った。
6月25日に新監督就任が発表された横内監督は、真っ先に守備の再構築に取りかかった。その効果が発揮されたのがラスト10戦であり、チームは勝利した6試合で一度も複数失点を許さなかった。
一方、山形が10戦の中で1試合3得点をマークしたのは一度だけ。残りの9戦は1得点が2試合、2得点が7試合と決して多くのゴールを決めているわけではない。
堅い守備がなければ、今回のランキングでトップの座に君臨することはなかったかもしれない。
堅実な守備により紙一重の差の試合を勝ちに持っていけるようになった山形は、最終的にトップハーフの10位でフィニッシュした。
4年連続での明治安田J1昇格プレーオフ(PO)進出とはならなかったものの、J3自動降格が現実味を帯びていた今季前半戦を踏まえると十分過ぎる結果と言える。
今季ラスト10戦の結果は素晴らしかったが、来季はスタートから安定した成績を残すことが求められる。
十分な準備期間を手にした横内監督は、どのようなチームを作り上げるのだろうか。
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