IBARAKI Next Generation Cup2025に挑んだサッカーU-22日本代表は、27日にU-21ALL IBARAKIと対戦し、6-1で勝利して優勝を飾った。この試合でインパクトを残したのが、横山夢樹だ。来季からのセレッソ大阪加入が決まった逸材は、その理由や、自身にとって大舞台となるAFC U-23アジアカップへの思いなどを語った。(取材・文:元川悦子)[2/2ページ]
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アジアの大会で力を見せつけるべき
それは本人が誰よりもよく分かっていること。「競争することで自分も成長できると思う」と横山自身も力を込めていたが、20歳の若武者は何事も恐れることなく貪欲にチャレンジしていくしかないのだ。
来季の成功に弾みをつけるためにも、AFC U-23アジアカップで大岩ジャパンを勝利へと導く重責を果たさなければならない。
ご存じの通り、今回の日本はシリア、UAE、カタールという中東勢と同組。2月のAFC U-20アジアカップに参戦していない横山は、アジア勢との真剣勝負の経験が乏しいだけに、難しさに直面することもあり得るだろう。
「(アジアに行けば)、日本とは違う独特の雰囲気があると思うんで、そういう雰囲気に飲まれずに戦いたい。
自分たちのサッカーをすれば、絶対に優勝できると思いますし、ロサンゼルス五輪に向けてもそういう大会で優勝することは大きな自信になる。しっかり頑張りたいです」
今一度、気を引き締める横山。大岩監督も彼の打開力と推進力を頼りにしているはず。
2026年最初の大舞台で存在価値を実証し、すでにA代表デビューを果たしている佐藤龍之介や大関らと肩を並べることができれば、横山の未来はより一層輝かしいものになるだろう。
アジアの舞台で輝きを放つドリブラーの一挙手一投足が今から楽しみだ。
(取材・文:元川悦子)
【著者プロフィール:元川悦子】
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2022年カタール大会まで8回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。
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