2025シーズンのJリーグ全日程が終了した。観客動員はどのクラブにとっても重要だが、同じ観客数でも「空席の有無」でスタジアムの印象は大きく異なる。今回はJリーグ全60クラブのホームスタジアムにおける収容率に注目し、集客の多寡をランキング形式で紹介する。なお、対象はクラブの本拠地限定とし、国立競技場などでの開催は該当しない。[3/5ページ]
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13位:カターレ富山
本拠地:富山県総合運動公園陸上競技場
平均入場者数:5,635人
収容可能人数:1万8,588人
収容率:30.3%
カターレ富山は、2025シーズンのJ3リーグで1試合平均5,635人を動員した。本拠地「富山県総合運動公園陸上競技場」は1万8,588人収容のスタジアムで、収容率は30.3%だった。
2014年以来となるJ2参戦に、シーズン序盤から地元の期待は高まった。
ホーム開幕戦の第3節・ヴァンフォーレ甲府戦では5,950人(32.0%)、続く第4節・ジュビロ磐田戦では7,580人(40.8%)を動員した。
第31節・徳島ヴォルティス戦ではイベント開催が奏功し、8,484人が来場。収容率45.6%を記録した。
だが、第34節終了時点で残留圏の17位とは勝ち点8差と厳しい状況に。第35節・愛媛FC戦では、3,089人(16.6%)とシーズンワーストの動員に沈んだ。
それでも、この試合で後半アディショナルタイムに追いついて勝ち点1を得ると、続くサガン鳥栖戦とヴァンフォーレ甲府戦で連勝。残留に向けた希望をつないだ。
そして迎えた最終節・ブラウブリッツ秋田戦では、3点差以上の勝利が求められる中、シーズン最多の9,191人(49.4%)が来場。後半アディショナルタイムの劇的なゴールで4―1と勝利を収め、スタンドは最大の熱気に包まれた。
シーズン終盤の盛り上がりは、2026年以降の観客動員増加につながる可能性も感じさせた。

