2025シーズンのJリーグ全日程が終了した。観客動員はどのクラブにとっても重要だが、同じ観客数でも「空席の有無」でスタジアムの印象は大きく異なる。今回はJリーグ全60クラブのホームスタジアムにおける収容率に注目し、集客の多寡をランキング形式で紹介する。なお、対象はクラブの本拠地限定とし、国立競技場などでの開催は該当しない。[1/5ページ]
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20位:徳島ヴォルティス
本拠地:鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム
平均入場者数:7,214人
収容可能人数:1万7,924人
収容率:40.2%
徳島ヴォルティスは、2025シーズンのJ2リーグで1試合平均7,214人を動員した。本拠地「鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム」の収容可能人数は1万7,924人で、収容率は40.2%だった。
J2で総動員数11位となった徳島は、スタジアム規模がやや大きく、空席が目立つ試合も多かった。
シーズン前半戦は、特に厳しかった。
第10節・水戸ホーリーホック戦で4,645人(25.9%)、第11節・カターレ富山戦で4,512人(25.2%)の動員にとどまるなど、集客に苦戦した。
それでも、チームが昇格争いを演じた後半戦は盛り上がり、スタジアムの雰囲気も変化。第24節・愛媛FC戦は「四国ダービー」として注目を集め、1万3,310人(74.3%)を動員した。
最終節のV・ファーレン長崎戦では、シーズン最多の1万5,190人を動員。Jリーグが満員と定義する80%の収容率を超える84.7%を記録した。
J1昇格プレーオフ準決勝のジュビロ磐田戦では、1万1,387人がスタジアムを訪れ、決勝進出を後押ししたが、決勝でジェフユナイテッド千葉に敗れ、あと一歩のところで昇格には届かなかった。
とはいえ、2024シーズンの平均6,054人(33.8%)から大幅な増加を記録し、観客動員の面でもクラブとして大きな成長がみてとれた。
2025シーズンは、ピッチ上の成績がファンの盛り上がりを左右することを再認識したシーズンと言えそうだ。

