2025シーズンのJリーグ全日程が終了した。観客動員はどのクラブにとっても重要だが、同じ観客数でも「空席の有無」でスタジアムの印象は大きく異なる。今回はJリーグ全60クラブのホームスタジアムにおける収容率に注目し、集客の多寡をランキング形式で紹介する。なお、対象はクラブの本拠地限定とし、国立競技場などでの開催は該当しない。[2/5ページ]
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19位:レノファ山口FC
本拠地:維新みらいふスタジアム
平均入場者数:5,885人
収容可能人数:1万5,115人
収容率:38.9%
レノファ山口FCは、本拠地「維新みらいふスタジアム」で行われた2025シーズンのJ2リーグのホームゲームで1試合平均5,885人を動員した。収容人数1万5,115人の「維新みらいふスタジアム」で、収容率は38.9%となっている。
山口は、総動員数がJ2で14位。スタジアムの収容人数は、J2では中規模の部類だ。最終成績がJ2で19位だったことを考えると、妥当な客入りだったと捉えることもできる。
ただ、2024シーズンは1試合平均が6,120人の動員で、収容率40.5%を記録しており、前年からの減少は、やや失望感を伴う結果となった。
2025シーズンの山口は、ホーム開幕戦となった第2節のV・ファーレン長崎戦で1万451人を動員。収容率は69.1%に達した。
しかし、これがシーズンで唯一の1万人超えだった。
その後はチームが下位に低迷したこともあり、スタンドの盛り上がりを欠いた。第17節・藤枝MYFC戦で3,503人の動員にとどまるなど、収容率20%台に落ち込んだ試合は計4試合を数えた。
シーズンを通じて収容率が50%を超えたのは3試合のみ。前年は7試合が50%を超え、そのうち2試合は70%を上回っていたことを思えば、差は明確だ。
初の降格を経験した山口。ファンの支持を取り戻すには、ピッチ内外での信頼回復が欠かせない。2026シーズンは、観客動員を再び増加に転じさせるための正念場となるだろう。

