2025シーズンのJリーグ全日程が終了した。観客動員はどのクラブにとっても重要だが、同じ観客数でも「空席の有無」でスタジアムの印象は大きく異なる。今回はJリーグ全60クラブのホームスタジアムにおける収容率に注目し、集客の多寡をランキング形式で紹介する。なお、対象はクラブの本拠地限定とし、国立競技場などでの開催は該当しない。[3/5ページ]
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18位:北海道コンサドーレ札幌
本拠地:大和ハウス プレミストドーム
平均入場者数:1万4,470人
収容可能人数:3万8,794人
収容率:37.3%
北海道コンサドーレ札幌は、2025シーズンのJ2リーグで1試合平均1万4,470人を動員した。本拠地「大和ハウス プレミストドーム(プレド)」は3万8,794人収容のスタジアムで、収容率は37.3%だった。
札幌はJ2全体で総動員数3位と集客力の高いクラブだが、収容率では下位に位置する。プレドはJ2で最も大きなスタジアムで、この規模がスタンドの空席を目立たせる一因となった。
とはいえ、札幌の2025シーズンは満足できるものではなかっただろう。
J1から降格してきた札幌は、1シーズンでの復帰を目標としていた。ホーム開幕戦となった第4節・ジェフユナイテッド千葉戦では2万2,292人を動員し、収容率57.5%を記録。J2の舞台でも多くの観客が後押しした。
だが、ピッチ上では開幕から不振が続き、序盤戦は最下位に低迷。その後は持ち直して12位でシーズンを終えたものの、昇格争いを期待していたファンの熱は早い段階で冷め、第16節・カターレ富山戦では9,417人(24.3%)にとどまるなど、収容率20%台の試合は計5試合を数えた。
それでも、最終節・愛媛FC戦では1万8,612人(48.0%)がプレドに集結した。札幌一筋のキャリアに終止符を打った深井一希のラストゲームとなり、スタジアムは温かな雰囲気に包まれた。
最終戦では、改めてファンの一体感を示した札幌。再びJ1を目指すシーズンを戦えれば、スタジアムの熱量と収容率はさらに高まっていくだろう。

