
史上最強のJ1昇格クラブ【写真:Getty Images】
2025年の明治安田J2リーグの全日程が終了した。今季は、クラブ史上初のJ1昇格を果たした水戸ホーリーホック、新スタジアム完成を追い風に勢いを見せたV・ファーレン長崎、そして17年ぶりのJ1復帰を決めたジェフユナイテッド千葉など、話題に事欠かないシーズンとなった。こうした昇格組の動向を受け、来季のJ1リーグでは彼らがどのような戦いを見せるのかに大きな注目が集まっている。そこで今回は、J1昇格1年目のシーズンに素晴らしい成績を残した歴代最強の昇格クラブを紹介する。※成績はデータサイト『Transfermarkt』を参照[3/6ページ]
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大宮アルディージャ(2016年)

2016シーズンの大宮アルディージャ【写真:Getty Images】
監督:渋谷洋樹
リーグ戦成績:5位(15勝11分8敗)
主な獲得タイトル:なし
2016シーズンのJ1リーグにおける、大宮アルディージャの躍進は記憶に新しい。
本題に入る前に、J1復帰に至るまでの過程について触れておく。大宮は、2014シーズンをリーグ16位で終えたことでJ2降格が決定。シーズン途中に就任した渋谷洋樹監督の下でJ1復帰を目指す戦いが始まった。
渋谷体制2年目となった2015シーズン、大宮は前シーズンに加入した家長昭博を最前線に配置した攻撃的なサッカーを展開した。
スロースタートにはなったものの、中盤戦以降はコンスタントに勝利を積み重ねて首位に君臨。圧倒的な強さを見せてJ2優勝と1年でのJ1昇格を達成した。
どれだけ調子が良くても、J1の舞台で昇格組のクラブは苦戦を強いられることがほとんどだ。
しかし、この時の大宮は一味違った。J1で迎えた2016シーズン、大宮はJ2からの好調を維持したままJ1で快進撃を見せる。
昇格によってサッカーのスタイルは、守備的なカウンターサッカーへと変化したものの、勝ちにこだわる姿勢には変化無し。強敵の多いJ1では、鋭いロングカウンターからゴールを奪って勝利を積み重ねていった。
最終的に、大宮は5位フィニッシュに成功。シーズン前の予想を上回る躍進を遂げた。2016シーズンに記録したJ1・5位が、いまのところ大宮の最高順位である。そういう意味でも、このシーズンの大宮は一味違う強さがあった。